2020 Fiscal Year Research-status Report
自由会話プロソディの音声解析による自閉スペトラム症児の質的言語能力評価ツール開発
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19K12911
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中井 靖 宮崎大学, 教育学部, 教授 (80462050)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大歳 太郎 関西医療大学, 保健医療学部, 教授 (40336483)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 音声解析 / 自由会話 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から研究参加者との対面接触を避けることを最優先したため、今年度に計画していた自閉スペクトラム症のある子どもの話し言葉の音声収録を見直した。対面接触を避けるため、いくつかの方法を模索し、試行した。自閉スペクトラム症のある子どもの保護者の協力を得て、オンラインでの音声収録を試みた。しかしながら、音声集音部(マイク)と当該児との距離を統制するのが大変困難であることがわかった。そこで、音声収録機材一式を当該児の保護者に渡し、保護者によるセッティングならびに音声収録を試みた。しかしながら、保護者のセッティングによる負担感が想定以上に大きく、当該児の音声収録にも深刻な影響を及ぼした。 そこで、前年度までにパイロット調査で収集した音声データを詳細に分析した。これにより、音声収録時の環境設定のうち、いくつかに改善が必要であることが判明した。本研究分担者、本研究協力者らとともに、本研究課題の改善点について意見交換を重ねた。具体的には、音声データ収集時の環境設定、課題、データ分析の手法等を検討した。特に、本研究の要である自由会話場面の設定について、いくつかのパターンを準備した。加えて、音声収録機材のセッティングについて、本研究代表者、本研究分担者、本研究協力者以外でも行えるよう、実施マニュアルの改訂を重ねた。 以上の通り、本調査に向けたシミュレーションを重ねた。しかしながら、本調査を再開しないとわからないこともあり、最適なものを発見するには至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から研究参加者との対面接触を避けることを最優先したため。
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Strategy for Future Research Activity |
対面接触せずに調査を行える方法について、本研究分担者、本研究協力者研究者と意見交換を重ねて模索する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、使用計画が変更となり、使用できなかったため。同感染症拡大防止による影響を鑑みながら、使用できなかった分を翌年度に使用する計画である。
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Research Products
(3 results)