2022 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical application of skin color measured by spectrophotometer: Relationship between skin color and pathophysiology in perisurgical patients.
Project/Area Number |
19K12914
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
沓澤 智子 東海大学, 医学部, 特任教授 (10183310)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋月 有紀 富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (00378928)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 皮膚色 / 分光測色計 / 明度 / ショック / 経カテーテル大動脈弁置換術 / 血圧 / ヘモグロビン |
Outline of Annual Research Achievements |
①TAVIを受けた患者の皮膚色の経過とその関連因子 2021年度までに皮膚色を測定できた、11名の経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)患者の測定結果の解析を進めた。結果の概要は、11名の平均年齢は、82.4±5.3歳で、前額の皮膚色は、術前L*60.64±4.76、a* 10.42±1.81、b* 18.39±1.42で、術後6時間と術後18時間で有意にL*の上昇を認め、術後72時間に戻っていた。a*、b*には有意な変化を認めなかった。TAVIの術後1日目に皮膚色の変化(悪化)を認め、これは、先行研究の急性炎症を惹起させたときの皮膚色の変化と類似していた。 皮膚色に関連する指標としては、術前・術後72時間の比較的安定した状態では、L*とヘモグロビン・ヘマトクリットの間に負の相関を認めたが、術後6・18時間では相関は認められなかった。術後6時間と18時間に関連を認めた因子は、術後18時間のL*と収縮期血圧、L*とビリルビン値であった。 ②ショック患者の皮膚色の変化 2021年度末までに測定した9名のショック患者の皮膚色についても、解析をすすめた。ショックの病状の改善・増悪からみた、皮膚色の変化を分析している。皮膚色の改善は、先行研究から、L*の低下、a*の上昇で示されるが、それが病状の改善と相関するかを各患者で検討している。なお、初回測定時のみでは、拡張期血圧とL*に負の相関、ヘモグロビンとa*に正の相関(r=0.689,p=0.042)、乳酸値とb*に負の相関(r=-0.783,p=0.013)を認めた。測定期間中の最も初期である1回目測定時と、治療介入後最も時間が経過している3回目測定時データの⊿値では、LactateとL*に正の相関を認めた。
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