2020 Fiscal Year Research-status Report
英語学習における動機減退・動機向上の関係モデル構築と動機減退プロセスの検討
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19K13313
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Research Institution | Gifu National College of Technology |
Principal Investigator |
佐竹 直喜 岐阜工業高等専門学校, 一般科目(人文), 講師 (70758680)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 動機減退 / 動機向上 / 英語学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
動機状態に与える影響力について、内発的動機向上要因の正の影響が他と比べると圧倒的に強く、学習内容による動機減退要因には負の影響力があり、高くはないが有意であった。外発的動機向上要因と学習環境による動機減退要因は有意ではなく、動機状態に与える影響は見られなかった。 動機状態上位群の結果では、内発的動機向上要因のみ影響力が有意であり、動機状態に正の影響力があった。学習内容による動機減退要因の影響は有意傾向であった。外発的動機向上要因と学習環境による動機減退要因の動機状態に与える影響は有意でなかった。 動機状態下位群については、外発的動機向上要因、内発的動機向上要因は動機状態に有意な正の影響力が見られ、学習内容による動機減退要因は有意な負の影響力が見られた。 協力者全体の結果における内発的動機向上要因の正の影響が他と比べると高かったのみで、それ以外の影響力が高いとはいえなかった。それについては、より効果的な動機づけの方法を考えなければならないということもあるが、当然学習者の動機状態にはその他のさまざまな要因が影響していることが起因している可能性があるのは言うまでもないだろうが、その一部を示せたという点で意義があるといえる。 前年度「今後の研究の推進方策」で述べた調査については、高校生よりもモチベーションが低下するといった結果は見られず、中学1年初・末の間、そして高校1年初・末の間での動機の低下、中学3年初・末、高校3年初・末の間での変動はあったものの、また何か目標を設定し、それに向かって頑張らせることが一定の動機向上につながるといえた。試験などがあれば、それに向けて対策をしなければならず、自然と学習動機も高まるのだろう。ただ、今回の対象者は、ある程度のモチベーションは維持できていると考えられる。今後は、こういった学習者の特徴を踏まえて、プロセスの検討を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
結果をより十分説得的に明確に検討できるよう、再分析等を検討したため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度が本研究の最終年度になるが、学習者の特徴を踏まえ、英語の授業において、開始から終了までの動機づけの変化を調査し、プロセスの検証を進める。
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Causes of Carryover |
再分析が必要になったなど、進捗状況変化のため。
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Research Products
(2 results)