2019 Fiscal Year Research-status Report
受益者に対するアカウンタビリティ向上を目的とした受益者参加型プログラム評価の研究
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19K13774
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉岡 貴之 岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (10790686)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | プログラム評価 / 受益者 / 参加型評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年8月から9月にかけてアメリカ合衆国メリーランド州において、NPO20団体にインタビュー調査を行った。インタビュー調査に応じていただいた団体は、教育、環境保護、ホームレス支援、障がい者支援、住宅支援、医療、保育、ボランティア支援、財団など様々な分野で活動しているNPOである。これらの団体は、一定程度のプログラム評価を行う組織力を持っており、十分なアカウンタビリティを果たしているとして、The Standards for Excellence Institute の認証を受けており、調査対象として適切な団体である。このインタビュー調査ではプログラム評価及び受益者の参加について、各NPOの経営者やプログラム責任者、評価責任者に質問を行った。
各団体の回答及び提供していただいた資料を分析し、2019年11月にアメリカ合衆国カリフォルニア州で行われた米国NPO学会(Association for Research on Nonprofit Organizations and Voluntary Action)で研究発表を行った。初期の分析結果では、個人レベルのアウトカム指標の設定の際、受益者の意見が非常に重視されていることが分かった。他方、グループレベルのアウトカム指標の設定の際には、受益者の意見は重要な参考となるものの、NPOの事業方針や資金提供者の方針も重要な影響力を持っていることも分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度に予定していたインタビュー調査を完了し、学会で発表を行うことが出来たため。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は計画通りにアンケート調査とインタビュー調査を行う予定であるが、新型コロナウイルス感染症対策による移動制限のため研究計画の変更もありうる。
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