2020 Fiscal Year Research-status Report
受益者に対するアカウンタビリティ向上を目的とした受益者参加型プログラム評価の研究
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19K13774
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
吉岡 貴之 岡山大学, グローバル人材育成院, 准教授 (10790686)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 受益者 / 参加 / 評価 / NPO / 社会サービス / コーディネーター |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度はアメリカのNPO約100団体に予備的なWEB及び郵送アンケート調査を行い、さらに約20団体にインタビュー調査を行う予定であったが、新型コロナウイルスの世界的な蔓延のために渡米できなくなったこと、また相手方団体がコロナ禍で事業継続に苦しんでいる中でアンケート調査やインタビューを依頼して負担を掛けることは不適切であると思われるので、当初の研究計画の実施を断念せざる終えなかった。 その代わり、2019年度にインタビュー調査を行った際に収集した資料を再分析するとともに、今後行う予定のアンケート調査とインタビュー調査の準備を行った。これらの分析・準備から、インタビュー調査を行ったいくつかのNPOが導入していた Person-centered Approach が、受益者参加型プログラム評価モデルの構築のために非常に役に立つことが分かった。今後は Person-centered Approach をより詳細に調査・分析する予定である。 これらの研究結果については、2020年11月にオンライン上で行われた米国NPO学会(Association for Research on Nonprofit Organizations and Voluntary Action)で研究発表を行った。Person-centered Approach では受益者の要望を実現するために、サービス提供団体とは独立したコーディネーターの役割が重要であることが分かった。また、受益者とコーディネーター、サービス提供団体の役割と責任が明確に分担されていることも分かった。具体的には、受益者は自分にとって適切なアウトカムをコーディネーターとともに設定し、サービス提供団体はそのアウトカムを実現するためにどのサービスが有効なのかを受益者とコーディネーターとともに決定するように役割と責任が分かれていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの世界的な蔓延のために渡米できなくなったこと、また相手方団体がコロナ禍で事業継続に苦しんでいる中でアンケート調査やインタビューを依頼して負担を掛けることは不適切であると思われるので、当初の研究計画の実施を断念せざる終えなかった。 その代わり、2019年度にインタビュー調査を行った際に収集した資料を再分析するとともに、今後行う予定のアンケート調査とインタビュー調査の準備を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度後半には新型コロナウイルスの世界的蔓延状況も落ち着くことを期待して、今年度後半に予備的なWEB及び郵送アンケート調査と渡米をしてアンケート調査に回答をしていただいた団体のうちいくつかの団体にインタビュー調査を行う予定である。また、当初2021年度に実施を予定していた研究計画が完了できない場合には、補助事業期間延長承認申請をすることも考えている。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの世界的な蔓延のために渡米できなくなったこと、また相手方団体がコロナ禍で事業継続に苦しんでいる中でアンケート調査やインタビューを依頼して負担を掛けることは不適切であると思われるので、当初の研究計画の実施を断念せざる終えなかった。 2021年度後半には新型コロナウイルスの世界的蔓延状況も落ち着くことを期待して、今年度後半に予備的なWEB及び郵送アンケート調査と渡米をしてインタビュー調査を行う予定である。また、当初2021年度に実施を予定していた研究計画が完了できない場合には、補助事業期間延長承認申請をすることも考えている。
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