2019 Fiscal Year Research-status Report
日系アメリカ人の象徴的エスニシティに関する一考察 四世のルーツ探求行為に着目して
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19K13880
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
中橋 真穂 大阪大学, 工学研究科, 助教 (30737599)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 日系アメリカ人 / エスニックアイデンティティ / 移民 / ライフストーリー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、若い日系アメリカ人の間で日本語や日本文化を学ぶことを通しルーツを探求する動きに着目し、日系アメリカ人四世への調査を通し、象徴的エスニシティの有無とその条件を考察、世代交代を経た日系人の文化変容と社会的位置づけ及びその要因を明らかにする。そこから、現代アメリカ社会に生きる若い世代のアジア系移民の新しい知見を得ることを目的としている。初年度は、主に資料調査及び整理、過去のデータの分析などを進めた。資料調査に関しては、国内の大学図書館、米国内ではカリフォルニア大学デービス校内の図書館などでの資料調査および収集済資料の整理を行った。また、過去に実施した日系アメリカ人へのインタビュー調査データの整理を行った。次年度以降は米国でのインタビュー調査を中心に進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要で述べた通り、資料収集及びインタビュー調査の整理を進めることができた。しかし、年度末に予定していた米国出張が世界情勢の影響により不可となったため、現地調査が十分に実施できなかった部分がある。次年度にこの点を挽回する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度の進捗状況をふまえ、2020年度中に米国内での現地調査を実施する予定である。主に日系アメリカ人四世に対するインタビュー調査、カリフォルニア大学デービス校及びバークレー校での日系アメリカ人サークル等での参与観察と未収集資料の調査を計画している。
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Causes of Carryover |
年度末に実施予定だった米国出張が、世界情勢により中止となり、翌年度以降に延期したため。
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