2022 Fiscal Year Annual Research Report
摂食障害の「ニューロ・バイオロジカル」モデルが医師・患者・家族に与える影響の考察
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19K13906
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山田 理絵 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任助教 (70837335)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 摂食障害 / 自助グループ / 家族会 / 医療化 / 生物医療化 / 医療社会学 / 身体 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、①インタビュー調査、②一部データの分析、③本研究課題に関連する社会活動を実施した。 ①について、本研究計画において予定していたインタビュー調査は昨年度に完了していたが、新たにご協力のお申し出をいただきかつ本研究課題において重要なインタビューと考えたため、追加で実施した。 ②については、昨年度より引き続きこれまでの調査データの分析を進めた。今年度は学会や論文等の報告には至らなかったが、分析と考察が完了し次第、学会誌にて本研究課題の成果を公表する予定である。 ③については、2022年度4月に、摂食障害を持つ人の社会生活、ライフイベントに関するワークショップ「摂食障害をかかえて生きるー当事者・経験者と考える、社会生活やライフイベントとの向き合い方ー(全4回)」のうち、第3回と第4回を実施した。また、2022年12月に、職域における女性の健康セミナー第1回「やせの健康リスク」に登壇し、「摂食障害とはーきっかけと社会生活の変化に焦点を当ててー」と題した講演をオンラインで行った。さらに、摂食障害に関するコミュニティへの参加、関連施設への見学を通じて、現在の摂食障害を取り巻く環境をより多角的に検討するための活動も行なった。具体的には、オンラインで開催される摂食障害の自助グループ、家族会に参加したほか、全国4カ所の刑務所を見学し、特に受刑者であって摂食障害と診断されている人の処遇に関するヒアリングを行った。
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