2020 Fiscal Year Research-status Report
小地域を基盤とした子育て支援活動のプラットフォーム機能に関する研究
| Project/Area Number |
19K13974
|
|---|
| Research Institution | Osaka Prefecture University |
|---|
Principal Investigator |
東根 ちよ 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 講師 (30777842)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
| Keywords | 子育て支援 / 小地域 / プラットフォーム / 地域福祉 / 子ども家庭福祉 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
子どもを真ん中においた地域活動が各地域に広がっているが、そのような取り組みが、子どもや家庭を取り巻く課題の直接的な解決ではなく、地域社会にどのような影響を与えているのかという側面に着目する実証研究は決して多くない。そのようななか、本研究では事例分析にもとづき、小地域を基盤とする子育て支援活動のプラットフォーム機能を実証的に明らかにすることを目的としている。
令和２年度は研究代表者の所属が変わり、居住地も関西地方に移動した。それに加え、感染症の影響により都道府県をまたぐ移動や対面調査が制約を受けるなか、令和元年度の成果にもとづき中国地方で予定していたヒアリング調査が困難となったため、所属変更以前に行っていたフィールド調査の分析と取りまとめに注力した。フィールド調査では、鳥取県における子ども・子育て支援にかかわる小地域のボランタリー活動が、地域社会では領域を超えて影響を与える実態、公共・営利・非営利のセクターを超えて人々が交わるきっかけとなり得ることを明らかにした。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者の所属・居住地の変更と感染症の影響により、研究実施計画で想定された中国地方での調査継続が困難となっているが、令和元年度までの研究蓄積をもとに研究発表を行っている。また、新たに関西地方での調査の可能性も生じている。
|
| Strategy for Future Research Activity |
令和２年度は鳥取県における子ども・子育て支援にかかわるフィールド調査の分析と取りまとめに注力した。令和３年度は４月末時点において、中国地方での調査再開に向けた目途が立たないことから、新たに関係性を構築する関西地方でのフィールド調査、ヒアリング調査を実施予定である。
|
| Causes of Carryover |
感染症の影響により都道府県をまたぐ移動や対面調査が制約を受け、研究実施計画で想定していたヒアリング調査が困難となった。それに伴い、旅費、質的データ分析にかかる経費が発生せず、次年度使用額が生じた。令和３年４月末時点においては、研究実施計画で想定されていた中国地方における調査継続が困難となっているため、それに代わり、新たに関西地方で行うヒアリング調査にかかる旅費、質的データ分析の経費に充当する。
|
