2019 Fiscal Year Research-status Report
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19K14083
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
鈴木 愛理 弘前大学, 教育学部, 講師 (90722215)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 読書 / 評価 / 没頭 / フロー |
Outline of Annual Research Achievements |
初年次である令和元年度には、3つの研究課題に取り組んだ。 1点目の読書評価を行う範囲の設定については、読まれる対象となるテクストのジャンルを整理する方向で研究を進めた。読書の対象となる本は多岐にわたっており、読書指導においてはさまざまなジャンルの本を読むことを推進することが望ましいと考えているが、読書を評価する上で、すべてのジャンルについて評価項目を網羅することは困難である。そこで学習者に読めていて欲しいジャンルや学習者が実際に読んでいるジャンルについて各種調査をもとに考察することで、評価を行う範囲の設定について示唆を得ることができた。 2点目の評価モデル(評価問題および評価指標)の開発については、リーディング・ワークショップにおける評価などをもとに、パフォーマンス評価を軸とした評価のありかたについて視点を得ることができた。 3点目の読書行為の内実についての研究については、読書行為について書かれた先行研究から、〈没頭〉〈フロー〉という行為と読書の質との関係について考察を進めることで、具体的な評価の枠組みや設問の手掛かりを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで、論文、実践報告など、おもに文献に基づいた調査・研究を中心に進めている。 1年目であるので、今後、検討し構築していく評価モデルの土台となる知識をまとめていくことを中心に、順調に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、先行研究などの整理をもとに、具体的な評価モデルの構築および検討を重ねていく予定である。
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Causes of Carryover |
旅費として計上していたが、大学の校務などの都合で使用しきることができなかったため。 今年度、調査や打ち合わせなどの旅費として使用する計画である。
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