2021 Fiscal Year Research-status Report
"Discipline" in American Higher Education during the 19th Century
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19K14102
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
原 圭寛 湘南工科大学, 工学部, 講師 (30779880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | アメリカ / 学士課程 / 教育課程 / カリキュラム / 教育制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,19世紀中葉から20世紀初頭のアメリカにおいて,カレッジ教育の目標として論じられてきた「ディシプリン」概念が,研究大学においてどのように論じられたかを,伝統的カレッジでの文脈と比較検討する。これにより,学士課程の学習成果の議論において,学問的知識がどのように位置づいているのかを考察しようとするものである。 研究3年目にあたる令和3年度は,前年度に延期となったアメリカ・コネティカット州ニューヘイヴンのイェール大学文書館への訪問調査を予定していたが,COVID-19の状況が改善されず,本年度も渡航を断念した。昨年度は停止となっていた,文書館による電子媒体での史料送付が再開したが,閲覧を希望する史料がサービスの対象外であった。そのため計画を再度変更して,日本国内で入手可能な史料とこれまでの研究を基に,日・米・独の中等教育・高等教育の各課程及び中等教育と高等教育の接続の在り方についての比較と,各課程の内容について,アメリカのリベラル・アーツ教育及びそこで用いられる「ディシプリン」概念を中心に検討を試みた。 上記の成果は「学校段階再考:教育制度と教育課程に関する比較教育史的試論」『湘南工科大学紀要』56 (2022年2月),pp.73-77にて発表した。同論考は湘南工科大学の機関リポジトリを通して一般に公開される予定である。また,関連する論考を現在執筆中であり,2023年度中の刊行を目指している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の影響により,海外渡航による史料の収集ができないため。
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Strategy for Future Research Activity |
アメリカにおけるCOVID-19の終息が見込めず,計画が立てられない状況である。状況を注視し,訪問予定であったイェール大学文書館と連絡を密に取りながら可能な範囲で計画を立てていくと同時に,日本国内で収集可能な範囲の史料にて関連する論文の執筆を試みる。
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Causes of Carryover |
COVID-19の影響により海外渡航による史料収集ができなかったため。渡航予定先が未だ海外研究者の受け入れを再開しておらず,今後の計画は立てられていない。
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Research Products
(2 results)