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2022 Fiscal Year Annual Research Report

中国系ニューカマー青年の進路意識に関する研究―地域移動と国家間移動の関連から―

Research Project

Project/Area Number 19K14135
Research InstitutionLEC Graduate School of Accounting

Principal Investigator

劉 昊  LEC東京リーガルマインド大学院大学, 高度専門職研究科, 准教授 (80808220)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords中国系ニューカマー / 移民第2世代 / 進路意識 / 国家間移動 / 地域移動
Outline of Annual Research Achievements

最終年度である2022年度は、新型コロナの終息を見据え中国での調査を予定したが、中国全土におけるパンデミックにより、調査を行うことができなかった。また、それに関連して国内における調査も順調とはいえず、研究開始当初に設定した目的を十分に達成することはできなかった。
一方で、2022年度も中国系第2世代6名に対するインタビュー調査を行うことができた。そして、進路選択時におけるかれらの日本国内での地域移動を「可動性の程度」(バウマン, 2010)に注目して分析した。その結果、五十嵐(2018)が指摘する、親が保有する文化資本や社会関係資本の影響が本研究でも明らかになった。具体的には、親がどのような資本を保有しているのかによって、調査対象者が移動を伴う進学を行うのかどうかが影響されることがわかった。
また、予算に余剰が出たため、関連する研究も行なった。具体的には、オートエスノグラフィーの手法を用いて、エスニック事業所における自身の経験を振り返った。その結果、エスニックビジネス事業所は、先行研究で指摘されてきたような「学びの場」としてのポジティブな面に加え、「ルーツに対する不信感」などのネガティブな側面も孕む場であることが明らかになった。そのうえで、エスニックビジネス事業所がもつ「場の両義性」の重要性を指摘した。なお、本研究は、中国社会科学院発行の『国際社会科学雑誌』に講演録として掲載されることが決まっており、その原稿校正代として、一部予算計上した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 「移民創造的場所」的小叙事ー以自我民族誌的論述方法ー2023

    • Author(s)
      劉昊
    • Journal Title

      国際社会科学雑誌(中文版)

      Volume: - Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 「私にとっての特別な場所―『店』と私の小さな物語―」2023

    • Author(s)
      劉昊
    • Organizer
      早稲田大学人間科学学術院共催 シンポジウム「オートエスノグラフィーから見る移民の物語:日本を生きる10人の語り」

URL: 

Published: 2024-12-25  

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