2019 Fiscal Year Research-status Report
特別支援学校(聴覚障害)における外国語活動に関する基礎的検討
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19K14283
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
鈴木 祥隆 岐阜大学, 教育学部, 助教 (00794033)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 聴覚障害 / 外国語活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の急速なグローバル化により、外国語(特に英語)の重要性は高まってきている。小学校においても、2020年には外国語活動が必修化され、学習指導要領では特に「聞くこと」「話すこと」に重点が行われている。しかし、特別支援学校(聴覚障害)では「聞くこと」に困難を抱える児が在籍しており、外国語活動の活動設定や指導の在り方については、通常の小学校よりもその検討が明らかに遅延している。 本研究においては、そのような状況を踏まえ、先駆的に英語教育を行っており、かつ言語環境や文字環境が日本と同様である韓国の現状を調査を行う。 今年度は、以下を実施した。1.調査のための文献の収集を行い、外国語活動に関するこれまでの研究知見の整理を行った。その上で、現在の課題について整理を行った。2.特別支援学校(聴覚障害)における外国語活動の授業を参観し、担当教員から指導において工夫をしている点や、授業において改善が必要な点について聞き取りを行った。また、聞こえにくさがあっても、見て分かるように配慮して作成している自作の教材についても、聞き取りした。3.「1.」の文研研究をもとに、教員を対象とした外国語活動に関する質問項目を作成した。作成した項目についてスーパーバイズを受け、内容の修正を行った。4.韓国への訪問調査等については、韓国の研究者との年次計画の共有についてはできているが、新型コロナウイルスの影響で渡航が中止になり、調査が進められていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要にも報告したように文献の収集や質問紙の作成については順調に進められているが、韓国での調査については、新型コロナウイルスの影響により、韓国への訪問調査が中止になったため、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
文献研究など国内で可能な研究を進めることを軸とする。研究協力先の状況を確認し、可能であれば、作成した質問紙調査の実施に向けた調整を行う。韓国への訪問については、新型コロナウイルスの影響があるため、ネットによる会議を計画し、研究を進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、韓国への渡航が中止になり、韓国に渡航し、特別支援学校の訪問や、調査の打ち合わせおよびその実施ができなかった。そのため、次年度への繰越金が生じた。
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