2019 Fiscal Year Research-status Report
歯科衛生学生のための多職種連携・協働を学ぶシミュレーション教材の開発評価
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19K14324
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
秋山 恭子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (30736484)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 多職種連携教育 / 歯科衛生士教育 / 口腔ケア / コンピュータシミュレーション教材 / eラーニング / 地域包括ケアシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、地域包括ケアシステムの推進とともに多職種連携・協働が医療や福祉の現場で盛んに実践されており、歯科衛生士も口腔の機能面・衛生面を管理するため、様々な場において口腔ケアを担っている。歯科衛生士養成教育の現場でも多職種連携・協働に関する教育に取り組んでいるが、体系的な教育が確立されている訳ではなく、歯科衛生学生(以下学生)の理解も不十分であるという現状がある。多職種連携・協働において歯科衛生士がどのように活躍しているかを、シミュレーション教材を通して体系的に学ぶことができれば、歯科衛生士の資質向上や良質なサービスの提供に繋がると考える。本研究では、学生が効果的に多職種連携および協働を学ぶためのPC上で実施可能なシミュレーション教材を作成し、最終的に教育システムを開発することを目的としている。 2019年度はシミュレーション教材作成のために必要な資料の収集・作成や、口腔ケアシミュレーター等の必要器材の購入を行ったため、今後シミュレーション教材作成を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究計画では2019年度内にシミュレーション教材の作成と、教材評価方法の検討を同時に進める予定でいたが、教材作成に遅れが出ているため評価方法を検討できる段階ではない。
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Strategy for Future Research Activity |
歯科衛生学生は多職種連携の重要性は理解しつつも、歯科衛生士がいかに専門性を発揮し活躍できるかをイメージできていないという課題がある。そのため、様々な科目で学び身につけた知識や技術を統合していく必要があると考える。2019年度に資料収集や作成で準備した内容をもとに、現在科目横断的な視点でシミュレーション教材のシナリオの作成を進めており、2020年度はシミュレーション教材を完成させ学生に体験させること、教材の評価方法を確立することを目標とする。
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Causes of Carryover |
2019年度に計画していた予算執行に努めたが、必要物品の購入に予定以上に予算が割かれたことや、教材作成を予定通り行えず人件費・謝金がかからなかったことにより、予定とは予算執行内容に誤差ができ、次年度使用額が生じたと考える。次年度使用額は2020年度使用分に追加し、計画的に執行していきたいと考える。
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