2021 Fiscal Year Research-status Report
睡眠・覚醒相後退障害に対する認知行動的アプローチに基づく治療プログラムの構築
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19K14466
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
綾部 直子 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (50754769)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 概日リズム睡眠-覚醒障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、生体内の睡眠-覚醒リズム(体内時計)と、外部の明暗サイクルとの間にずれが生じることにより社会生活に支障が生じる「概日リズム睡眠-覚醒障害」のなかでも、慣習上あるいは社会的に許容される睡眠時間帯より通常2時間以上相対的に後退する「睡眠・覚醒相後退障害(Delayed Sleep-Wake Phase Disorder:DSWPD)」に対して、従来の時間生物学的治療に認知行動的技法を加えた睡眠・覚醒相後退障害に対する認知行動療法プログラムを構築し、その実行可能性を検討することを目的としている。今年度は、新型コロナウィルス感染症の影響等により、当初予定していた睡眠・覚醒相後退障害患者を対象とした調査や介入プログラムを実施することができなかったが、関連する文献収集や諸外国の現状のまとめを行うとともに調査実施に向けた準備の打ち合わせ等を進めた。研究計画の一部見直しと研究期間の延長により、次年度に具体的な調査活動を遂行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の感染拡大の影響に加え、当初の想定より研究時間の確保が難しくなったため、調査及び介入プログラムの実施が計画より遅れているため。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度に睡眠・覚醒相後退障害患者を対象とした調査実施と結果をまとめ、初年度に作成したプログラムの有用性について検証を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大の影響や研究代表者の機関異動により、予定していた調査や介入が実施することができなかったため、研究期間を1年延長することとした。そのため、一部の物品費、人件費・謝金を次年度に繰り越すこととした。また、成果発表の機会としていた学会が中止もしくはオンラインでの開催等となったため、旅費の使用計画が当初と異なった。次年度において、調査・介入にかかる諸費用、論文発表のための英文校正や出版料、学会参加費用として使用する予定である。
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