2021 Fiscal Year Research-status Report
人口減少社会に対応した日本版コモンコア教育環境の開発
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19K15168
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| Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
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Principal Investigator |
立花 美緒 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (50740255)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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| Keywords | 学校建築 / コモンコア / デンマーク / 海外の学校 / 小中学校 / 高等学校 / 学習空間 / 共用空間 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、国内外の学校の核となる共用空間（以下コモンコア）を対象とし、自治体の負担を軽減することと、児童生徒の自律的な学習や活動を支えることを両立させた、豊かな教育空間像を提示することを目的としている。2021年度は、国内外のコモンコアを有する学校建築について、図面とデータの分析と考察を行い、研究実施計画の以下の項目に取り組んだ。査読付き論文1本が掲載された。
1.コモンコアによる学校全体の面積の削減方法：デンマークの公立小中学校のコモンコアを内包する校舎について、機能構成と部門別面積比から面積の削減方法に関する分析を行った。
2.コモンコアの地域施設としての活用と自治体の公共施設再編手法：文献調査、情報収集を進めた。
3.コモンコアの物理的環境と児童生徒の自律的な学習と活動：デンマークの公立小中学校と高等学校において、授業の活動と使用されている場所の関係を検討した。デンマークの学校の授業では、児童生徒が主体的に取り組むことにまとまった時間を割いており、また、グループワーク等を通じて協働する力が育まれていた。グループワークを十分に行うためには、児童生徒が教室内外のスペースに広がって、距離を取ることができる施設計画が重要であることを明らかにし、コモンコアがその一助となっていることが示唆された。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染拡大により、海外の学校訪問調査を行うことができなかっため。文献調査と分析に関しては、当初の予定以上進めることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの感染拡大状況、研究の遂行状況によって、研究期間延長を検討する。学校訪問調査が困難である場合は、引き続き文献調査を重点的に行う。
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| Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染拡大により学校訪問調査を行うことができなかったため、主に旅費に関して次年度使用額が生じた。新型コロナウィルスの感染拡大状況が落ち着いた後に、学校訪問調査のための旅費に使用する予定であり、状況によっては研究期間延長を検討する。学校訪問調査を行うことができない期間に文献調査を重点的に行うため、資料の収集及び分析のための機器にも一部使用する計画である。
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