2021 Fiscal Year Annual Research Report
Wnt阻害因子を用いた椎間板変性に対する予防的治療の樹立
Project/Area Number |
19K15998
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
岩田 宗峻 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教 (30815626)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 椎間板髄核変性 / Wif-1 / 軟骨異栄養性犬種 / 椎間板ヘルニア / β-catenin |
Outline of Annual Research Achievements |
申請者はこれまでに、軟骨異栄養性犬種(CDB: Chondrodystrophic Breeds)の椎間板髄核変性にWnt/β-catenin signal pathwayの活性化と、WntのアンタゴニストであるWnt阻害因子の発現が関連することを見出した。本研究ではCDBを自然発生型の椎間板変性モデル動物と位置付け、Wnt阻害因子を用いた椎間板ヘルニアに対する予防的治療の樹立を目指すための、研究基盤を確立することを目的とした。本研究ではWif-1のWnt/β-catenin signalpathway阻害作用について基礎的研究を行い、Wif-1タンパクを利用した椎間板ヘルニアの予防的治療の開発を目指す。臨床上健康なビーグル犬より非変性髄核および変性髄核を採取し、椎間板ヘルニア症例から逸脱髄核を採取した。免疫組織学的解析および病理組織学的解析により、変性程度とWif-1蛋白発現量を評価した。変性髄核では非変性髄核と比較し、Wif-1発減量が低下する傾向が確認された。今後サンプル数を増やし、変性過程におけるWif-1発現の変化を評価する。
|