2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the next-generation humanized mouse model for HTLV-1 infection
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19K16032
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
手塚 健太 国立感染症研究所, 血液・安全性研究部, 主任研究官 (10754533)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | HTLV-1感染症 / 次世代ヒト化マウス / Tax特異的CTL / HLA-A*02:01遺伝子 / 潜伏感染 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題ではHLA-A*02:01遺伝子をMHCクラス Iプロモータの制御下で発現させた重度免疫不全トランスジェニックマウス (NOG-HLA-A2 Tg) に対してHLA-Aアリルが一致する造血幹細胞を移植することで、宿主免疫応答能を改善し、HTLV-1感染者 (キャリア) で認められるようなHLA拘束性のヒト型免疫応答の誘導および生体内でのウイルス潜伏感染状態の再現を試みることを目的としている。 NOG-HLA-A2 Tgマウス系統は、遺伝子型がhomo個体の自然交配による妊孕性がhetero個体と比較して著しく低く (homo:17.6%、hetero:45.1%)、自家繁殖が困難であるため、体外受精・胚移植法を用いた個体生産を実施する必要があった。自然繁殖群と体外受精群のHLA-A2発現量を比較検討したところ、homo個体では発現率と発現強度ともに差は認められなかった。一方hetero個体では自然繁殖群と比較して体外受精群において両者ともに有意に低値を示したことから、ヒト化マウス作製にはhomo個体を用いた。 ヒト化NOG-HLA-A2 Tgマウスに対してHTLV-1を感染させ、個体内の血中ウイルス量、細胞表現型、および免疫応答について解析した。HTLV-1を感染させた7個体のうち、2個体で顕著な血中ウイルス量と細胞増殖の抑制が観察された。これら7個体のウイルス特異的免疫応答を解析したところ、ウイルス量が抑制されていた2個体でのみHLA-A2拘束性のHTLV-1 Tax特異的CTLが誘導されていた。同HTLV-1 Tax特異的CTLは骨髄中ではほとんど検出されなかったが、脾臓やリンパ節では比較的高頻度 (全CD8 T細胞中の0.25%~3.13%) に存在していた。昨年度の実績と併せて、HTLV-1感染させた10個体中3個体でTax特異的CTLが誘導されていた。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] No SARS-CoV-2 RNA detected in the convalescent plasma of COVID-19 patients with different disease severity2021
Author(s)
Hidetoshi Nomoto, Satoshi Kutsuna, Kazu Okuma, Madoka Kuramitsu, Kenta Tezuka, Emi Ikebe, Sho Saito, Noriko Kinoshita, Mari Terada, Mio Endo, Tetsuya Suzuki, Yusuke Miyazato, Takato Nakamoto, Makoto Inada, Isao Hamaguchi, Norio Ohmagari.
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Journal Title
J Infect Chemother.
Volume: 27(4)
Pages: 653-655
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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