2023 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K16950
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
木島 庸貴 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 特別研究員 (10727233)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢者 / 身体活動 / 体位 / 急性期疾患 / 在宅診療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、施設に住む高齢者における体位・活動量調査とその背景要因との関係を探索すること、また前向き研究によって日々の体位・活動量が、その後の在宅 生活維持及び疾患発症にどの様な影響を及ぼすのかを明らかにすることである。令和5年度は、これまでに組み入れられた参加者の活動量/体位の推移を引き続き ActivPALを使用して測定し、また参加者のイベント(入院・死亡などのイベント発生、臨時診察や救急外来の受診など)のフォローを行い、さらに最終的な集計を行い、統計解析を行った。 また、前年度から実施してきた参加者の基本的な データ(参加者の年齢、性別、基礎疾患、介護度、使用中の薬剤、認知機能、日常生活動作、心理的評価、栄養状態、筋力、飲酒、喫煙、慎重、体重、口腔内細 菌、ActivPALで測定した活動量・歩数・立位時間・座位時間・臥位時間・起居動作の頻度、日々の身体活動・体位に関する質問、社会的交流の程度に関する質問 などの評価)を元にした研究結果は論文投稿を行い、受理された。 前向き観察研究の結果として示された身体活動及び体位の年次的推移のフォローとアウトカム(入院や死亡などの在宅生活継続に関すること、急性期疾患発症、臨時の診察や救急の受診回数など)との関連については、学会発表などを通して国内外の研究者とディスカッションを経て考察を深めた。在宅高齢者については、座位時間や臥位時間も重要な要素であるが、立位時間(直立の起立時間と歩行時間の合計)が在宅継続時間(入院や死亡に繋がらないこと)と関連があることが示されていた。現在、上記の前向き研究の結果について論文投稿を行っている。
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