2020 Fiscal Year Research-status Report
重篤な精神神経症状を呈するミクログリア病(HDLS)の病態機序解明と治療法の探索
Project/Area Number |
19K17065
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
扇谷 昌宏 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (60636455)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | HDLS / ミクログリア / ALSP / 精神神経疾患 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳細胞の一種であるミクログリアは脳内で様々な役割を担っており、その機能異常は重篤な精神神経症状を呈するミクログリア病を引き起こす。しかし、ミクログリア病という病名がついているにもかかわらずミクログリアの何が?どのように?異常なのか全く明らかになっておらず、病態機序および治療法も確立されていない。 本研究は、申請者が開発したヒト末梢血誘導型ミクログリア様細胞技術を用いて、ミクログリアの機能異常を細胞レベルで解析し、ミクログリア病の病態機序の解明と新規治療法の探索を行うことを目的としている。 本年度は、病態モデル細胞を作製し、疾患特異的な反応を捉えることに成功した。 現在、その詳細なメカニズムを調べており、最終年度に予定している新規治療法の開発への可能性が期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID19の影響により、若干の遅れが生じているが、得られている結果としては、順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
疾患特異的な反応を捉えることに成功したため、現在そのメカニズムを詳細に検討中である。
メカニズムの解析とそれに基づく新規治療法の探索を最終年度に行う予定である。
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Causes of Carryover |
COVID19の影響で納入が間に合わない物品が生じたため、翌年度に繰り越すこととした。
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