2019 Fiscal Year Research-status Report
壊死性腸炎根絶を目指したアドレノメデュリンによる革新的予防・治療法の開発
Project/Area Number |
19K17304
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中目 和彦 宮崎大学, 医学部, 講師 (70448570)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 壊死性腸炎 / アドレノメデュリン / ラットモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
新生児壊死性腸炎に対するアドレノメデュリンの効果を検討するため新生児壊死性腸炎ラットモデルの作成の確立を推進している。研究初年度に研究者の主たる研究機関が変更となったため、研究環境の確保・整備、実験環境の確保・整備に時間を要している状態である。新生仔ラットの保育環境の確保・整備および実験設備の整備を現在行っている。動物実験倫理審査を経て、実験動物施設での研究を開始予定である。安定した新生児壊死性腸炎ラットモデルの作成・確立が終了した時点でアドレノメデュリンの投与開始を検討している。研究施設が変更となったことで、安定した新生児壊死性腸炎モデルの作成が可能となるか評価する必要があり、実験環境の整備を慎重に行っている。適正なアドレノメデュリンの投与量および投与方法は現在検討を加えている。先行研究によりアドレノメデュリンの効果が期待できる投与量は10ng/kgと考えられるが、効果がない場合や効果が認められる場合は、投与量が異なる群との比較により用量依存性の効果を認めるか検討する予定である。現在の研究機関での新生児壊死性腸炎モデルが確立したら、コントロール群とアドレノメデュリン投与群の検討を行い、腸管組織のHE染色による組織障害を検討する予定としている。研究機関の変更に伴い、研究の進行状況に少し遅れが生じたが、現在遅れを取り戻しつつあり、本格的な実験の開始後は研究・評価はスムーズに進行する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究主体施設が変更となったため、研究施設に準じた研究計画の再構築をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
壊死性腸炎ラットモデルを作成し、組織評価にて安定した動物モデルを構築する。 安定した壊死性腸炎モデルが作成されたらアドレノメデュリンの投与を行い、その効果をまずはHE染色にて評価を開始する。
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Causes of Carryover |
研究施設が変更となり、研究の事務手続きおよび研究の準備に時間を要した。研究の準備が現在、整ったため次年度は研究を更に進行していく予定である。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Novel Effect of Glucagon-Like peptide-2 for Hepatocellular Injury in a Parenterally Fed Rat Model of Short Bowel Syndrome2019
Author(s)
Keisuke Yano, Tatsuru Kaji, Shun Onishi , Seiro Machigashira, Taichiro Nagai, Toshio Harumatsu 1, Koji Yamada 1, Waka Yamada, Mitsuru Muto, Kazuhiko Nakame , Motoi Mukai, Satoshi Ieiri
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Journal Title
Pediatric surgery international.
Volume: 35
Pages: 1345-1351
Peer Reviewed
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[Presentation] 短腸症候群モデルラットを用いたGLP-2のIFALDに対する予防効果の検討2019
Author(s)
矢野 圭輔, 加治 建, 大西 峻, 町頭 成郎, 村上 雅一, 馬場 徳朗, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 桝屋 隆太, 中目 和彦, 向井 基, 家入 里志
Organizer
日本外科代謝栄養学会
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[Presentation] 先天性消化管閉鎖に関わる諸問題 経験症例からみた先天性小腸閉鎖症の短期・長期治療成績とその問題点2019
Author(s)
中目 和彦, 永井 太一朗, 矢野 圭輔, 大西 峻, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 武藤 充, 町頭 成郎, 向井 基, 加治 建, 家入 里志
Organizer
日本周産期・新生児医学会学術集会