2020 Fiscal Year Research-status Report
壊死性腸炎根絶を目指したアドレノメデュリンによる革新的予防・治療法の開発
Project/Area Number |
19K17304
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中目 和彦 宮崎大学, 医学部, 講師 (70448570)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 新生児壊死性腸炎 / アドレノメデュリン / ラットモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
新生児壊死性腸炎に対するアドレノメデュリンの効果を検討するため新生児壊死性腸炎ラットモデルの作成の確立を推進している。2020年度はcovid-19のパンデミックにより計画していた実験研究の進行が不可能となってしまった。新生仔ラットの保育環境の確保・整備および実験設備の整備を現在行っている。安定した新生児壊死性腸炎ラットモデルの作成・確立が終了した時点でアドレノメデュリンの投与開始を検討している。適正なアドレノメデュリンの投与量および投与方法は現在検討を加えている。先行研究によりアドレノメデュリ ンの効果が期待できる投与量は10ng/kgと考えられるが、効果がない場合や効果が認められる場合は、投与量が異なる群との比較により用量依存性の効果を認め るか検討する予定である。現在の研究機関での新生児壊死性腸炎モデルが確立したら、コントロール群とアドレノメデュリン投与群の検討を行い、腸管組織のHE染色による組織障害を検討する予定としている。covid-19のパンデミックにより研究の進行状況に遅れが生じたが、本格的な実験の開始後は研究・評価はスムーズに進行する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大により学術活動の自粛があり、計画していた研究の進行は変更を余儀なくされた。 感染拡大の中でも研究が可能となってきた状況があり、現状で可能な研究を進行する予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
COVID19感染拡大の状況下で可能な研究を進行する。壊死性腸炎ラットモデルを作成し、組織評価にて安定した動物モデルを構築する。 安定した壊死性腸炎モデルが作成されたらアドレノメデュリンの投与を行い、その効果をまずはHE染色にて評価を開始する。
|
Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大により当初計画していた実験計画に遅延が生じた。
|
Research Products
(10 results)
-
-
[Journal Article] 【出生前診断された小児外科疾患の鑑別と周産期管理】梨状窩嚢胞2021
Author(s)
町頭 成郎, 中目 和彦, 村上 雅一, 川野 正人, 矢野 圭輔, 山田 耕嗣, 川野 孝文, 加治 建, 上塘 正人, 茨 聡, 家入 里志
-
Journal Title
小児外科
Volume: 53
Pages: 121-125
Int'l Joint Research
-
[Journal Article] 術後機能を考慮した小児呼吸器外科手術 先天性嚢胞性肺疾患を中心に2021
Author(s)
家入 里志, 中目 和彦, 長野 綾香, 松井 まゆ, 矢野 圭輔, 大西 峻, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 松久保 眞, 武藤 充, 加治 建, 村上 雅一, 杉田 光士郎
-
Journal Title
日本小児呼吸器学会雑誌
Volume: 31
Pages: 152-158
Int'l Joint Research
-
[Journal Article] 【小児外科臨床研究の基本と展望】腹壁疾患2020
Author(s)
松久保 眞, 杉田 光士郎, 中目 和彦, 長野 綾香, 松井 まゆ, 村上 雅一, 川野 正人, 矢野 圭輔, 大西 峻, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 武藤 充, 加治 建, 野口 啓幸, 家入 里志
-
Journal Title
小児外科
Volume: 52
Pages: 749-757
Int'l Joint Research
-
-
[Presentation] 小児に対するリアルタイム超音波ガイド下鎖骨上アプローチによるトンネル型中心静脈カテーテル挿入術 超音波ガイド下腕頭静脈穿刺による合併症軽減に関する検討2020
Author(s)
, 長野 綾香, 松井 まゆ, 永井 太一朗, 村上 雅一, 大西 峻, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 桝屋 隆太, 武藤 充, 加治 建, 家入 里志
Organizer
第57回日本小児外科学会学術集会
-
-
[Presentation] 短腸症候群モデルラットを用いたGLP-2のIFALDに対する予防効果の検討2020
Author(s)
矢野 圭輔, 加治 建, 大西 峻, 町頭 成郎, 永井 太一朗, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 松久保 眞, 武藤 充, 中目 和彦, 家入 里志
Organizer
第120回日本外科学会学術集会
-
[Presentation] 小児腸管機能不全の最新知見 短腸症候群の予後を拓くために必要なこととは 基礎・臨床研究から2020
Author(s)
武藤 充, 永井 太一朗, 大西 峻, 春松 敏夫, 山田 耕嗣, 山田 和歌, 松久保 眞, 町頭 成郎, 中目 和彦, 向井 基, 加治 建, 家入 里志
Organizer
第120回日本外科学会学術集会
-
[Presentation] A real-time ultrasound-guided supraclavicular approach for the insertion of a tunneled central venous catheter in pediatric patients: A comparison of the surgical outcomes and complications between ultrasound-guided brachiocephalic and internal jugular vein cannulation2020
Author(s)
Kazuhiko Nakame, Ayaka Nagano, Mayu Matsui, Taichiro Nagai, Masakazu Murakami, Keisuke Yano, Shun Onishi, Toshio Harumatsu, Kouji Yamada, Waka Yamada, Ryuta Masuya, Mitsuru Muto, Tatsuru Kaji, Ieiri Satoshi
Organizer
the 53rd annual Pacific Association of Pediatric Surgeons Meeting
Int'l Joint Research