2022 Fiscal Year Annual Research Report
壊死性腸炎根絶を目指したアドレノメデュリンによる革新的予防・治療法の開発
Project/Area Number |
19K17304
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中目 和彦 宮崎大学, 医学部, 講師 (70448570)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 壊死性腸炎 / アドレノメデュリン / ラットモデル / サイトカイン |
Outline of Annual Research Achievements |
壊死性腸炎(NEC)ラットモデルに対して各群でアドレノメデュリンの効果を検討した。 A:NEC+生理食塩水投与群(NS群):低酸素刺激・人工乳前1時間前1回5ml/kgを8時間毎に皮下投与 B:NEC+AM低用量投与群:AM(L)群:低酸素刺激・人工乳前1時間前に1回10ng/NS5ml/kgを8時間毎に皮下投与 C:NEC+AM高用量投与群:AM(H)群:低酸素刺激・人工乳前1時間前に1回200μg/NS5ml/kgを8時間毎に皮下投与 検討項目としては1.)生後96時間時生存率 2.)回腸組織HE染色を組織障害度をスコアリング(NECスコア)し評価。上記を検討、評価を行った。 1.)生後96時間時生存率;NS群:42.3%、AM (L)群:45.6% AM (H)群:46.3%でありAM (H)群は有意差を認めなかった。2.)回腸組織NECスコア:AM (H)群はNEC群とAM (L)群と比較し有意にNECスコアを改善しNEC重症度を改善した。壊死性腸炎ラットモデルにおいAMの投与は壊死性腸炎の重症度を改善する傾向を認めたが、有意差は認めなかった。明らかな生存率の改善を認めなかった。当初腸管壁内炎症性サイトカインの網羅的なサイトカインシグナリングの検討を行う予定であったが、期待される効果が不十分であったため投与時期、投与量の再検討を行っている。AMの投与は壊死性腸炎の予防として有効性が期待され、適正な量、投与方法についてさらに検討が必要である。
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Research Products
(13 results)
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[Presentation] CLINICAL OUTCOME AND NEUROLOGICAL DEVELOPMENT OF PATIENTS WITH BILIARY ATRESIA ASSOCIATED WITH BLEEDING TENDENCY: A SINGLE INSTITUTION EXPERIENCE2022
Author(s)
Ryuta Masuya, Toshihiro Muraji, Toshio Harumatsu, Seiro Machigashira, Masakazu Murakami, Koshiro Sugita, Keisuke Yano, Shun Onishi, Koji Yamada, Waka Yamada, Takafumi Kawano, Mitsuru Muto, Kazuhiko Nakame, Tatsuru Kaji, Atsushi Nanashima, Satoshi Ieiri
Organizer
The 26th Congress Of The Asian Association Of Pediatric Surgeons.
Int'l Joint Research
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[Presentation] 胎児胸腔羊水腔シャントチューブが胸腔内に迷入した 2 例2022
Author(s)
桝屋 隆太,中目 和彦, 甲斐 健吾, 池ノ上 実, 野村 信介, 濵田 聖暁, 田代 耕盛, 市原 明子, 河野 文彰,武野 慎祐, 桂木 真司, 七島 篤志
Organizer
第32回日本小児呼吸器外科研究会