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2019 Fiscal Year Research-status Report

EBV関連リンパ増殖性疾患発症とKIRの関連

Research Project

Project/Area Number 19K17825
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

岩城 憲子  金沢大学, 医学系, 助教 (10825706)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2021-03-31
KeywordsEBウイルス関連リンパ増殖性疾患 / KIR遺伝子プロフィル / EBV特異的CTL
Outline of Annual Research Achievements

Epstein-Barr ウイルス関連リンパ増殖性疾患( EB virus-associated lymphoproliferative disorder : EBV-LPD )は、同種造血幹細胞移植後の患者や、抗胸腺細胞グロブリン(antithymocyte globulin:ATG)・cyclosporine (CsA)の併用療法を受けた再生不良性貧血患者における重篤な合併症であるが、EBV-LPDの疾患感受性を規定する宿主側の遺伝的要因についてはほとんど知られていない。これまでに患者のkiller cell immunoglobulin-like receptor (KIR)遺伝子レパトアと、EBVの再活性化およびEBV-LPDの発症との間に関連があることを見出した。同じKIR遺伝子は、EBVが発症に関与するNK/T細胞リンパ腫やメソトレキサート(MTX)関連非ホジキンリンパ腫の発症にも関与している可能性がある。そこでこれらのリンパ増殖性疾患とKIR遺伝子レパトアとの関連性を明らかにするとともに、KIRとEBVウイルス再活性化との関係を、EBV-DNA量・EBV特異的細胞傷害性T 細胞(cytotoxic T lymphocyte: CTL)の定期的モニタリングにより明らかにする。そのため、以下を進行中である。
① 造血幹細胞移植後患者、ATG・CsA療法を施行した再生不良性貧血患者を対象として、患者のKIR遺伝子レパトア・NKG2D多型を、それぞれ特異的プライマーを用いたPCRと定量的PCRによって決定する。
② リアルタイムPCR法により、末梢血EBV-DNAコピー数を経時的に測定する。
③ CD3、CD4、CD8、CD20、CD16、CD56、κ、λなどに対するモノクローナル抗体とフローサイトメトリーを用いてNK細胞を含めたリンパ球サブセットを経時的に測定する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

造血幹細胞移植後患者とATG・CsA併用療法を施行した再生不良性貧血患者を対象として以下を計画しているが、治療対象患者が例年より少ないことから、対象症例をMTX関連リンパ増殖性疾患やEBV関連悪性リンパ腫まで広げることを重点に研究計画の見直しをしており、開始が遅れている。
1)患者のKIR遺伝子プロフィル・NKG2D 多型を決定し、EBV-LPDの発症率との関係を明らかにする。
2)末梢血EBV-DNA量・EBV-LPDの発症と末梢血CD8+ T細胞数との関係を明らかにする。
3)EBV-LPDを発症した患者を対象として、テトラマー解析およびT細胞レパトア解析を行い、EBV特異的CTLを同定する。EBV特異的CTLの増減とEBV-LPDに対 する治療効果との関連を明らかにする。

Strategy for Future Research Activity

EVウイルス関連リンパ増殖性疾患とKIR遺伝子レパトアとの関連性を明らかにする
とともに、KIRとEBVウイルス再活性化との関係を、EBV-DNA量・EBV特異的細胞傷害性T
細胞の定期的モニタリングにより明らかにすることを目的に行う、前向き観察研究について、症例を増やすため
・対象疾患を同種移植後及びATG・CyA療法のみならず、EBV関連リンパ腫に拡大する事
・周辺の医療機関の協力を要請する事
を重点に症例集積を促進するように研究計画の見直しを行っている。次年度前半に前向き観察研究計画を完成させる予定である。

Causes of Carryover

対象となる症例数から逆算して所要額を算出したが、症例数が当初の予定より少なかったため。次年度は、対象患者を造血幹細胞移植後ならびにATG・CyA療法後以外のEBV関連リンパ増殖性疾患に広げることによって、解析症例数をさらに増やす予定であり、そのための実験費用に当てる予定である。また得られた結果については、学会発表を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2019

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Clinical outcome and prognostic factors in diffuse large B-cell lymphoma of the breast treated2019

    • Author(s)
      Noriko Iwaki
    • Organizer
      第81回日本血液学会学術集会

URL: 

Published: 2021-01-27  

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