2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K18076
|
Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
長瀬 勇人 弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (10750862)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 膵癌 / 間質 / ヒアルロン酸 / 化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究環境の整備を行い、ヒト膵癌細胞の培養を開始した。in vitroにおいては4-methylumbelliferone(以下、MU)が種々のヒト膵癌細胞の増殖能、移動能、浸潤能に対して抑制的に作用することが確認した。MUがヒアルロン酸合成酵素、ヒアルロン酸分解酵素の発現における影響に関しては、MIA Paca-2におけるヒアルロン酸合成酵素発現に影響を及ぼさないことが示され、今後、ヒアルロン酸分解酵素および他のヒト膵癌細胞株でも検討する予定である。in vivoにおいては過去のわれわれの実験で用いた手法で免疫不全マウスに種々のヒト膵癌細胞を皮下および腹腔内に移植したモデルを作製可能であることを確認した。 現在、前述したヒアルロン酸合成酵素およびヒアルロン酸分解酵素の定量試験を行っており、またヒアルロン酸分子量分画の測定方法につき検討を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験環境の整備に時間を要し、研究開始が遅延した。実験手法に関して実験条件の検討を要する実験が含まれており(クロマトグラフィによるヒアルロン酸分画測定など)、時間を要した。
|
Strategy for Future Research Activity |
既存の手法で可能な実験に関しては現状を継続し遂行する(PCR、WB法、フローサイトメトリーなど)。in vitroに関しては研究デザインに準じてマウスの飼育を行う。
|
Causes of Carryover |
実験の遅延が生じ、次年度に延期となった研究があるため次年度使用額が生じた。
|