2019 Fiscal Year Research-status Report
Septic myopathy: Cross-talk between skeletal muscle and resident macrophages
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19K18318
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
池尻 薫 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (90813014)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ICU-AWミオパチー / 骨格筋萎縮 / 骨格筋レジデントマクロファージ / miR-133a / PICS |
Outline of Annual Research Achievements |
主要な骨格筋特異的マイクロRNA(myomiRNA)6種類の標的をバイオインフォマティクスで予測し、マクロファージのM1/M2分化誘導に重要な因子(転写因子、サイトカイン/ケモカイ、酵素)のリストをもとに、Pathway解析とマニュアル解析を併用し、マクロファージ分化をエピジェネティックに制御するmyomiRNAを予測した。その結果、M1型活性化を誘導するmiR-133a、またM2型活性化を引き起こすmiR-1, miR-128a, miR-206, miR-208を同定した。また、敗血症でup regulationされるmiR-499はM1/2へは影響しないことが予想された。これらの結果は敗血症の多臓器不全では血清中に検出されるmiR-133aが上昇するとの報告と一致している(Tacke, Crit Care Med. 2014)。 次に白血球THP-1細胞にPMA刺激を与え、細胞培養上清に放出されたエキソソームの回収を行いエキソソーム表面抗原の同定を行った。さらにPMA刺激後のTHP-1細胞のM1もしくはM2嗜好性をRT-PCRで確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マクロファージのM1およびM2分化がスムーズに成功したため。
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Strategy for Future Research Activity |
骨格筋細胞株を用いたM1型マクロファージを誘導するmyomiRNAのin vitro解析を行う。すでに得られたバイオインフォマティクス解析結果を、C2C12細胞を使用しウェットな実験系で検証する。 またマウス敗血症モデルでの骨格筋とレジデントマクロファージの解析を行う。具体的にはin vitro実験系で観察される骨格筋とマクロファージの遺伝子発現変化や表現型変化が、マウス敗血症モデルでin vivoでも観察できることを確認し、病態関与へのエビデンスを確立する。
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Causes of Carryover |
初年度はin silico解析が主体となり研究費の削減ができた。後半はin vivo および in vitro解析が主体となるため予算を使用する予定である。
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