2019 Fiscal Year Research-status Report
p53 regulates sexual functions through SF1/Ad4BP
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19K18631
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
原口 広史 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (50804506)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 卵巣 / 顆粒膜細胞 / Mdm2 / p53 / 卵子成熟 / 卵丘膨化 / SF1/Ad4BP / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
卵巣のMdm2欠損マウス(Mdm2 cKO)は排卵障害による不妊となり、Mdm2/p53の2重欠損マウス(Mdm2/p53 cDKO)では正常な排卵の表現型を示すこと、Mdm2欠損マウスでは、卵子成熟の過程である卵丘膨化と卵子成熟の指標である卵核胞崩壊が障害されていた。マウス卵丘顆粒膜細胞を用いたマイクロアレイと定量的PCRの結果から、卵巣のMdm2欠損マウスの卵丘顆粒膜細胞で低下し、p53/Mdm2 の2重欠損マウスの卵丘顆粒膜細胞では低下を認めない遺伝子としてSF1(Nr5a1)を見出し、ChIPアッセイにてそのプロモーター領域にp53が結合することを確認した。卵巣におけるMdm2欠損によるp53の増加は卵子成熟を障害すること、p53の転写調節因子としてSF1が機能している可能性が示唆された。卵巣のコンディショナルノックアウトマウスを用いた解析で、p53増加を介した卵子成熟の過程の異常および不妊との関連が明らかとなり、p53のターゲット因子の抽出まで成功しており、予想以上に研究が進展した。今後は細胞株を用いたメカニズム解析、ヒト検体を用いた解析を進め、ヒト不妊とMdm2、p53、SF1との関連性を明らかにする方針である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
卵巣のコンディショナルノックアウトマウスを用いた解析で、p53増加を介した卵子成熟の過程の異常および不妊との関連が明らかとなり、p53のターゲット因子の抽出まで成功しており、予想以上に研究が進展した。
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Strategy for Future Research Activity |
細胞株を用いたメカニズム解析、ヒト検体を用いた解析を進め、ヒト不妊とMdm2、p53、SF1との関連性を明らかにする方針である。
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Causes of Carryover |
Mdm2欠損マウスの繁殖において、当初の想定に反し実験に必要な成体数を得られず研究が3か月遅延した。そのため次年度使用額が生じた。次年度使用額は、繁殖期間延長に伴うマウスの管理費とその解析を行うための試薬・消耗品の購入費にあてる。当該年度に遅延した内容の研究は次年度に行い、合わせて当初から次年度に行う予定であった研究を次年度内に完了するように研究を推進する予定である。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] 子宮粘膜下筋腫に対しGnRHアンタゴニストを使用して多量出血をきたした1例2020
Author(s)
石沢千尋, 浦田陽子, 真壁友子, 原口広史, 矢野倫子, 松尾光徳, 宮下真理子, 金谷真由子, 森嶋かほる, 廣田泰, 大須賀穣, 藤井知行
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Journal Title
東京産科婦人科学会会誌
Volume: 69
Pages: 23-28
Peer Reviewed
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[Journal Article] Levonorgestrel Inhibits Embryo Attachment by Eliminating Uterine Induction of Leukemia Inhibitory Factor.2020
Author(s)
Matsuo M, Hirota Y, Fukui Y, Fujita H, Saito-Fujita T, Kaku T, Gebril M, Hirata T, Akaeda S, Hiraoka T, Tanaka T, Haraguchi H, Saito-Kanatani M, Shimizu-Hirota R, Takeda N, Fujii T, Osuga Y.
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Journal Title
Endocrinology
Volume: 46
Pages: pii: bqz005
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] 腹腔鏡下子宮筋腫核出術の安全性を担保するための最適な筋腫個数に関する検討2019
Author(s)
森嶋かほる, 原口 広史, 高村 将司, 金谷 真由子, 平野 茉来, 秋山 育美, 能瀬 さやか, 原田 美由紀, 平田 哲也, 廣田 泰, 甲賀 かをり, 平池 修, 大須賀穣, 藤井知行
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Journal Title
臨床婦人科産科
Volume: 73
Pages: 701-704
Peer Reviewed
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[Journal Article] Mdm2-p53-SF1 pathway in ovarian granulosa cells directs ovulation and fertilization by conditioning oocyte quality.2019
Author(s)
Haraguchi H, Hirota Y, Saito-Fujita T, Tanaka T, Shimizu-Hirota R, Harada M, Akaeda S, Hiraoka T, Matsuo M, Matsumoto L, Hirata T, Koga K, Wada-Hiraike O, Fujii T, Osuga Y.
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Journal Title
FASEB J
Volume: 33
Pages: 2610-2620
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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