2019 Fiscal Year Research-status Report
鼻副鼻腔乳頭腫の腫瘍組織におけるIL-33およびST2発現の検討
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19K18818
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
永田 善之 日本大学, 医学部, 助手 (70838911)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 鼻副鼻腔乳頭腫 / IL-33 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の対象疾患は比較的稀な腫瘍性疾患である鼻副鼻腔乳頭腫である.本検討で必要症例数を15例と設定したが,実験検体採取には臨床的に手術症例が必要であり,現在同意が得られた症例は合計7例と検体数が不十分である.比較対象となる症例軍として,慢性副鼻腔炎症例の炎症性粘膜の症例と鼻中隔弯曲症など正常粘膜症例は十分な検体数を得ることができた. 同一条件で実験操作を行う必要があり,必要検体数が揃った段階で実験操作を開始する予定である. 今後,必要検体数が揃った段階で,まずは全検体の上皮由来サイトカイン(ILー33)およびその受容体であるST2の発現を免疫組織化学染色で確認する方針である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予想していたより,当施設における鼻副鼻腔乳頭腫の手術症例が少なく,同意を得た上で検体採取できる検体数を確保できていない状態であったから.
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Strategy for Future Research Activity |
予定していた鼻副鼻腔乳頭腫検体数が揃い次第,実験開始に踏み切りデータを出していく予定である. 令和2年度は,鼻副鼻腔乳頭腫の必要検体数を揃え患者データをまとめる.また,免疫組織化学染色を行い実際に組織における上皮由来サイトカイン(ILー33)やその受容体であるST2の発現を定性的に検討する.可能であれば,本年度中に組織中のタンパク質の定量も行い,実験データとしてまとめたい.
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Causes of Carryover |
本年度は検体数が集まらず,実験操作に至らなかった.それ故に予想していた研究費は使用しなかった. 令和2年度に昨年度使用していない額の科研費使用が予想される.前年度に購入予定であった,実験材料などの購入が必要である.
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