2020 Fiscal Year Annual Research Report
骨細胞の生存シグナルとしての8-nitro-cGMPの機能解析
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19K18952
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
長山 和弘 昭和大学, 歯学部, 普通研究生 (30827035)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨細胞 / 一酸化窒素 / 活性酸素 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨細胞は、骨表面の骨芽細胞が骨形成をする際に骨基質中に埋め込まれ分化した細胞と考えられる。骨細胞は、骨への力学的負荷を受容し、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収を調節すると言われている。また、骨量を増加させることが知れている副甲状腺ホルモンは(PTH)は骨細胞に作用し、骨芽細胞による骨形成抑制因子であるスクレロスチン産生を抑制する。その結果、骨芽細胞による骨形成が増進し、骨量が増えると考えられている。一方、骨細胞にPTHが作用すると、破骨細胞分化誘導因子であるRANKLの産生も亢進する。我々は、骨細胞株であるOcy454細胞にPTHを作用させることで、8-ニトロ-cGMPの産生が上昇することを見出している。また、PTHで刺激したOcy454細胞でsclerostinのmRNAとタンパク質が低下、RANKLのmRNAとタンパク質の発現が上昇することを確認している。そこで、8-ニトロ-cGMPを外因性にOcy454細胞に与え、sclerostinとRANKLの発現を解析した。その結果、8-ニトロ-cGMPはsclerostinとRANKLの発現には直接関与しないことが示唆された。
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