2020 Fiscal Year Research-status Report
歯肉接合上皮細胞におけるレドックス制御因子Nrf2の細胞接着装置への影響の解析
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19K19034
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
菅野 真莉加 昭和大学, 歯学部, 助教 (40721220)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 抗酸化 / 歯肉上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は、2019年度に引き続き酸化ストレス制御因子Nrf2が歯肉上皮細胞の細胞間接着装置に及ぼす影響を評価するため、ヒト歯肉上皮細胞株(Ca9-22 cell)を種々の濃度の過酸化水素(H2O2)で刺激し、酸化ストレスを誘導した。また、ブロッコリースプラウトに多く含まれるファイトケミカルの一種で、Nrf2を活性化することが知られているスルフォラファンが歯肉上皮細胞にどのような影響を及ぼすのかについても検討した。具体的には、酸化ストレス誘導前後の核内Nrf2の移行量、各種細胞接着分子の発現量およびFITC-dextranの透過率を評価し、酸化ストレスによる細胞間接着への影響をスルフォラファンの前処置の有無によって比較評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍の影響で、消耗品など必要な実験器具の流通が停滞したことと、主たる業務内容をコロナ対応に変更せざるを得ず、研究の進捗に対するエフォートが低下したため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究を推進するため、マイクロアレイなど一部の高度な解析に受託研究を活用する。また、実験器具の流通は回復しつつあるが再び停滞する可能性もあるため、数ヶ月先まで見越した計画に立て、それに基付いて必要経費を適正に使用する。
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Causes of Carryover |
当該研究の進捗状況が予定より遅れていること、またコロナ禍の影響で旅費の支出がなくなったことから、次年度使用額が生じ翌年度分として請求する。請求額は研究計画に沿って適切に使用する。なお、研究計画の大幅な変更はない。
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