2021 Fiscal Year Research-status Report
歯肉接合上皮細胞におけるレドックス制御因子Nrf2の細胞接着装置への影響の解析
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19K19034
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
菅野 真莉加 昭和大学, 歯学部, 助教 (40721220)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 酸化ストレス / 抗酸化 / 歯肉上皮細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、酸化ストレス制御因子Nrf2が歯肉上皮細胞に及ぼす影響を網羅的に解析するため、ヒト歯肉上皮細胞株(Ca9-22 cell)を200μMの過酸化水素(H2O2)で刺激して酸化ストレスを誘導し、マイクロアレイによる遺伝子発現解析を行った。また、ブロッコリースプラウトに多く含まれるファイトケミカルの一種でNrf2を活性化することが知られているスルフォラファンが歯肉上皮細胞にどのような影響を及ぼすのかについても検討するため、Ca9-22 cellを10μMのスルフォラファンで刺激した場合のマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った。その結果、H2O2による酸化ストレス刺激によって2倍以上の発現上昇が見られた遺伝子が371、発現低下した遺伝子が271、スルフォラファン刺激によって2倍以上発現上昇した遺伝子が97、発現低下した遺伝子が15だった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
昨年度から続くコロナ禍の影響で物流が停滞し海外製品の納品が遅れ、計画的に実験を進められなかった。また、主たる業務内容に係る時間が圧倒的に増えてしまい、研究計画を当初の予定通り遂行できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究推進のため、必要な研究資材の確保に努める。また、コロナ禍も3年目となり、主たる業務内容に一定の落ち着きが見込まれるため計画的に実験を進めていく。
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Causes of Carryover |
当該研究の進捗状況が予定より遅れていること、またコロナ禍の影響で旅費の支出がなくなったことから、次年度使用額が生じた。研究計画に沿って適切に使用する。なお、研究計画の大幅な変更はない。
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