2023 Fiscal Year Annual Research Report
オッセオインテグレーション獲得におけるPTHrP陽性細胞の役割の解明
Project/Area Number |
19K19131
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
高橋 良 九州大学, 歯学研究院, 助教 (60637924)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 副甲状腺ホルモン関連蛋白 / オッセオインテグレーション / 間葉系幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
PTHrP(副甲状腺ホルモン関連蛋白)は歯冠形成期に歯冠を取り囲む歯小のう細胞に発現し、成長に従って歯根膜細胞、セメント芽細胞や骨芽細胞などの歯周組織に分化する。 PTHrP-CreERマウスとRosa26-loxP-stop-loxP-tdTomato (R26R-tdTomato) マウスと交配させることにより得られたPTHrP-CreER;R26RTomatoマウスに対してタモキシフェンを歯根形成開始期(生後3日目)に投与することで、PTHrP陽性の歯小のう細胞を可視化(PTHrP-P3細胞)する。 生後8日目にマウスを屠殺し歯胚および歯小のう細胞周囲組織を下顎骨より摘出した。リベラーゼ酵素処理により組織分離することでPTHrP-P3細胞を含む細胞群を回収した。それらの細胞をディッシュ上に播種し細胞培養を行ったところ培養14日以降よりTomato蛍光蛋白を発現するPTHrP-P3細胞がいくつかコロニーを形成していることが確認された。シングルコロニーをピックアップしコロニーごとに継代培養を行ったところその中から顕著に増殖能を有するPTHrP-P3細胞群を得ることができた。 数回継代培養を行った後にこれらの細胞の分化能を調べるため脂肪細胞、骨芽細胞、軟骨細胞を分化させるための分化培地にて培養したところ各細胞への分化能を有することが確認できた。これらの実験結果よりPTHrP-P3細胞は自己複製能、脂肪細胞分化能、骨芽細胞分化能、軟骨細胞分化能を有する間葉系幹細胞としての性質を有することが明らかとなった。
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