2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K19145
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
木村 尚美 愛知学院大学, 歯学部, 非常勤講師 (10769756)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 舌接触補助床 / 嚥下 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍などによる舌の切除により舌の欠損を生じた場合や舌の運動障害を生じた場合に起こる咀嚼・嚥下・構音障害を改善する目的で、舌接触補助床(PAP)の効果は過去より報告され、その有効性は幅広く認知されている。舌接触補助床の装着により、残存舌や皮弁とPAPが接触することによって、口腔期の嚥下機能が改善されることが報告されている。しかしながら、舌亜全摘や広範囲にわたる皮弁再建により、残存舌の体積が無く、可動性が著しく低い場合には、PAPが厚くなり、さらに開口障害を有する場合にはPAPの厚みにより、かえって食物の口腔内への挿入や食塊形成が困難となるため、PAPの形態は最適化されることが求められる。また、PAPの装着により口腔期の嚥下機能が改善されることが認知されているが、咽頭期に及ぼす影響について検証された報告は少ない。 そこで、本研究においては、舌切除後にPAPを装着し、摂食嚥下リハビリテーションを受けた症例において嚥下時におけるPAPの有効性を、咽頭でのStage Ⅱ transportを検証することにより解析し、評価するとともに、PAPの形態を3次元的に解析し、咽頭期の嚥下解析結果とあわせて分析することを目的とする。 被験者は舌切除術を施行され当院顎顔面補綴科診療部にてPAPの製作を行い、摂食嚥下外来にて摂食嚥下リハビリテーションを行っており、本研究の趣旨を十分に理解して同意が得られた患者30名を研究対象とする。被験者に対し、嚥下造影画像、ならびに嚥下内視鏡検査、の画像の分析を行う。また、PAPの3次元画像解析を行うことにより形態分析を行う。さらに口腔期のPAPの効果を確認するために舌圧の測定を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
被験者の来院回数の減少等により少しの遅れは生じているがおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究においてはこれまで、嚥下造影画像、ならびに嚥下内視鏡検査の画像の分析を行ってきた。また、PAPの3次元画像解析を行うことにより形態分析を行った。さらに今年度は舌圧の測定を行うことにより口腔期のPAPの効果を検証する。
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Causes of Carryover |
研究計画に従い、前年度より嚥下内視鏡検査、嚥下画像造影検査の分析を行ってきた。 次年度も研究を継続して遂行する。具体的には3次元画像の解析用ソフトウェアを用いて、PAPの形態分析を行うとともに、舌圧センサーを購入し、舌圧の計測を行う。また、得られたデータを分析し、学会発表、論文発表を行う予定である。
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