2021 Fiscal Year Research-status Report
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19K19308
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
則武 加奈子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師(キャリアアップ) (60624210)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯科医師臨床研修 / 指導歯科医 / 歯学教育 / 優れた指導医 |
Outline of Annual Research Achievements |
研修医による指導医の客観的な評価が、指導医の教育能力の向上につながることから、指導医の質の担保において有用であることがわかっている。しかし、歯科領域では指導歯科医の評価法が確立していない。本研究では、指導歯科医評価法の確立を目的として、「日本版臨床研修指導歯科医評価表」の開発を行う。具体的には、①日本における臨床研修歯科医にとっての優れた指導歯科医像を明らかにするために、研修歯科医を対象とした質的な研究を行い、②それに基づいた臨床研修指導歯科医評価表案を作成し、その内容妥当性を評価する。③次いで、その評価表案を実際に研修歯科医による指導歯科医評価に使用し、因子的妥当性・信頼性を検討する。本研究の目的は「日本版指導歯科医評価表案」の作成に先立ち、「日本の臨床研修歯科医にとっての優れた指導歯科医像」を、研修歯科医を対象とした質的な研究によって明らかにすることである。 2020年度までに本院研修歯科医を対象として実施したフォーカスグループインタビューを2021年度は対象者を他施設で研修修了直後の歯科医師に拡大し、計4回の半構造形式のフォーカスグループインタビューを計12名に実施した。インタビューは優れた指導歯科医の特徴に焦点をあててコロナ禍のため対面でのインタビュー実施を断念し、Zoomを用いて各回約1時間実施した。2020年度までに実施したインタビュー結果を含め、すべてのフォーカスグループの議論を匿名化し、各トランスクリプトを作成した。作成されたトランスクリプトは2人の研究者によって個別に読まれ、その後ディスカッションを行っているが、医科研修医に対する先行研究であるSutkinや菊川らの分類、卒前歯科学生に対する指導医の分類とは異なるコンテクストが抽出されていることから、現在研修歯科医独自の分類の優れた指導歯科医に関するテーマを再抽出作業を開始したところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2019年度、2020年度にCovid-19の影響により対面でのインタビュー実施がスムーズに実施できない時期が生じた。その後、Zoomを用いたインタビュー実施も行う方針を切り替えることとしたが、研究計画に変更が生じたため、倫理審査の内容変更申請が必要であり、変更の承認に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、研修歯科医独自の分類の優れた指導歯科医に関するテーマを再抽出作業を完了し、論文執筆作業を進める。その結果ならびに先行研究で抽出された項目などから内容妥当性を有する指導歯科医評価表案の作成を行う。
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Causes of Carryover |
Covid-19の影響で研究計画が遅れているためまだ取り組めていない研究に必要な経費が未使用の状況である。また、分析に使用するPCと統計処理ソフトが故障しているため2022年度予算にて購入を計画している。
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Research Products
(13 results)