2021 Fiscal Year Research-status Report
Establishment of supporting low birth weight infants - relationship between eating swallowing function and systemic development-
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19K19320
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
石崎 晶子 昭和大学, 歯学部, 講師 (00710386)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 低出生体重児 / 摂食嚥下機能 / 発達 / 食支援 / 口腔機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
我が国の低出生体重児の割合は増加傾向にある。生まれた子どもが小さいことは、親にとって様々な不安を抱かせ、食事に関しても、少食、咬まないなどの心配ごとが多い。しかし、低出生体重児における摂食嚥下機能を含めた食行動発達は明らかではなく、食支援の方法は確立していない。本研究の目的は、低出生体重児における食支援の方法の立案を目指すことである。 令和2年度は保育園に通う正出生体重児を対象に調査を行った。新型コロナウイルスの影響で調査が中断したため、令和3年度も追加で調査を行った。保護者に生活習慣、食行動、鼻呼吸に関するアンケートを実施した。また、対象児に対して舌圧、咬合力、口唇閉鎖力、咀嚼能力、呼吸機能、下腿周囲長、握力の測定と、口腔内診査、構音検査、うがい評価、食事の外部観察評価を実施した。97名のデータを採取した。 アンケートでは、約4割の保護者が食事についての心配ごとがあると回答した。心配ごととしては、好き嫌い、時間がかかるが多かった。 年齢が上がると、舌圧、口唇閉鎖力、うがいスコア、ピークフロー値、握力、下腿周囲長は増加傾向にあった。鼻腔通気後は年齢が上がると減少する傾向にあった。鼻呼吸障害疑い群とそうでない群で、舌圧、咀嚼能力、咬合力、口唇閉鎖力、ピークフロー値、年齢に違いは認められなかった。 正出生体重児でも食事に関して心配ごとを抱えている保護者はいるため、食支援の必要性が示唆された。摂食嚥下機能と呼吸機能に大きな関連は認められなかった。次年度は低出生体重児での調査を実施し、正出生体重児と低出生体重児の比較検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルの影響のため、予定していた調査が中止、延期となったため
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Strategy for Future Research Activity |
感染状況をみながら、低出生体重児での調査を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
調査の対象者数が新型コロナウイルの影響のため大幅に減少した。そのため、調査に必要な物品が予定より少なく、昨年購入したもので対応できたので、残金が発生した。2022年度も調査を行う予定なので、調査に必要な物品を購入予定である。また、研究成果の発表のための旅費、論文作成のための英文校正費、論文のオープンアクセス費用にに使用予定である。
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