2021 Fiscal Year Research-status Report
NCDデータ活用によるがん手術入院にかかる医療費の臨床病期別検討
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19K19344
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
濱中 洋平 東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (10463788)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん / 医療経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、平成28年に全国のNCDに参加しているDPC対象病院でがんに対する手術およびそのときの入院に要した医療費を臨床病期別に解析し、早期発見が初期治療における医療費削減にどれほど寄与するかを検討することを目的とする。 NCDに登録されている胃がん、大腸がん、乳がん、肺がんについて検討を行う。本研究は、日本外科学会による『NCDデータを利用した複数領域にまたがる新規研究課題』の公募に「NCDデータ活用によるがん手術入院にかかる医療費の臨床病期別検討」として申請者が応募し、日本乳癌学会、日本呼吸器外科学会、日本消化器外科学会の審査を経て、平成30年6月に日本外科学会よりNCDデータを用いて研究を行うことを承認された。 本研究の主要評価項目は、各がんのTNM分類別の手術入院にかかる一人あたりの医療費である。DPCデータは、レセプトデータのDファイル(包括診療明細情報)、EFファイル(診療明細情報および行為明細情報)が利用可能であり、NCDデータとDPCデータを連携可能な患者の手術入院の診療報酬をDファイルから抽出し、各がんのTNM分類別に医療費を求める。また、副次評価項目として、TNM分類別に入院日数、術式、麻酔法、入院中の特別な処置をNCDデータおよびEFファイルから抽出する。 大規模データからのデータ抽出方法および解析方法について検討を重ね、研究目的に最適化した方法を確定し、データ解析の準備が整えられた。 今後はアルゴリズムに沿ってデータの抽出を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2021年度も新型コロナウイルス感染症の蔓延が落ち着かず、県外の共同研究先との共同作業が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに研究期間を1年間延長することになった。2022年度は、予定していた通りの手順でのデータ抽出と解析を進めていく。
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Causes of Carryover |
2021年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、東京の共同研究先との共同作業を保留したため研究費の使用を見送った。2022年度は当初の計画通りの使用を計画している。
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