2021 Fiscal Year Research-status Report
ナノ粒子曝露の継世代影響を予期する精子機能評価の構築と非侵襲的バイオマーカー探索
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19K19424
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Research Institution | National Institute of Health Sciences |
Principal Investigator |
横田 理 国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 主任研究官 (70706605)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精子 / 継世代影響 / 精子機能評価 / 受精能 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠マウスに酸化チタンナノ粒子を気管内投与すると、曝露した母獣の肺組織でのチタンの分布を確認した。その多くは肺胞マクロファージに貪食されている組織像が観察された。また、HE染色により、一部急性炎症応答と思われる病理所見を認めた。一方、この妊娠マウスから産まれたF1世代雄マウスの精子性状を評価したところ、受精能獲得反応に影響を及ぼすことが明らかとなった。一方で、F1雄親由来F2世代雄マウス精子では、この受精能獲得反応に影響を及ぼさないことが明らかとなった。 一方で、体細胞のコンタミの除去、サイズの大きいRNAの除去法などの条件検討を行い、界面活性剤などを用いたBuffer内で精子をインキュベーションさせることで精子RNA発現解析を次世代シーケンスにより現在行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
今年度はコロナ下の状況で予定通りに研究を進めることができなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
精子RNA発現解析を進め、バイオマーカー探索を急ぐ。さらに、精子形態解析、精巣毒性評価についても実施していく。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、研究に関する大きな遅延が生じたため
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Research Products
(18 results)