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2020 Fiscal Year Research-status Report

擬似共体験による熟練看護師の思考構造の可視化

Research Project

Project/Area Number 19K19552
Research InstitutionMukogawa Women's University

Principal Investigator

上田 記子  武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (40757217)

Project Period (FY) 2020-02-01 – 2023-03-31
Keywords熟練看護師 / 思考 / 暗黙知 / 看護教育
Outline of Annual Research Achievements

本研究では質の高い看護を実践している熟練看護師の思考に着目し、擬似共体験によって熟練看護師の思考構造を明らかにすることを目的とする。熟練看護師が援助を実施する場面を詳細に撮影した後、別の熟練看護師らがその援助場面の動画を見ることで、あたかも自分がその場に居るような体験をするといった擬似共体験をしてもらい、援助場面での思考や行動を代弁するという方法を用いて熟練看護師の思考を推測という形で測定し、その思考構造を明らかにしようとしている。
本年度は、擬似共体験をしてもらうための熟練看護師の援助場面を撮影する際のシナリオ内容や動画作成方法の検討を行った。シナリオ作成においては、看護は状況依存性が高く患者要因や環境要因をできるだけ統一するためによくある臨床場面を模擬的に再現し、複雑な思考を要するような臨床場面である必要があると考え、まずは文献検討を行った。また、プレ実験での熟練看護師の援助行動を詳細に分析した。行動の複雑性や難易度、頻度、所要時間等から、擬似共体験によって思考や行動を代弁しやすいようなシナリオや援助場面動画の撮影方法を検討した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の計画では本年度中に熟練看護師の援助場面のシナリオの作成を完了する予定であった。シナリオを作成するために、臨床で働く熟練看護師を対象に半構成的インタビューを実施する計画であったが、新型コロナウィルス感染症の拡大、研究者の妊娠による研究活動への影響があり、予定通りに研究倫理審査委員会の承認を得ることができず、研究者個人での検討に止まっている状況である。

Strategy for Future Research Activity

新型コロナウィルス感染症の拡大による影響は令和3年度も続くと考えられる。本研究での調査は熟練看護師を対象としているため、感染予防と医療緊迫の観点をふまえて実施可能な調査方法を再度検討し、研究倫理審査委員会の承認を得て調査を進めていく。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス感染症の拡大と研究者の妊娠出産によって、研究計画進行に遅れがあり、次年度使用額が生じた。研究の進展にともない、順次執行予定である。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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