2022 Fiscal Year Annual Research Report
精神障害者を対象とした訪問看護を行う新任スタッフ育成プログラムの開発
Project/Area Number |
19K19604
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
村方 多鶴子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (70264314)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 新任スタッフ / 精神科訪問看護 / 育成プログラム / 管理者 / サポート |
Outline of Annual Research Achievements |
精神障害者を対象とした訪問看護を行う新任スタッフの育成プログラム開発を目的とした。第一段階では、訪問看護ステーション(以下ST)の管理者が行っている新任スタッフへのサポートについて明らかにするために、入職から2年目までの各時期に行ったサポート内容について、ST管理者に半構造化面接を実施した。入職後の時期別にデータを質的に分析した。研究協力者である管理者11名は平均年齢46.4歳、それぞれの管理者が語った新任スタッフ11名は平均年齢42.5歳で、管理者と新任スタッフの平均年齢が近かった。 管理者は新任スタッフの成長に合わせ、≪同行訪問や研修などで精神科訪問看護の基本を学べるようにマネジメントする≫、≪新任が仕事をしやすいようなST管理や場面を一緒に振り返りフィードバックを行う≫、≪自分で考えられるような振り返りやチャレンジの機会を意図的に作る≫、≪一人前のスタッフとして任せたり主体的に考え行動できるように意図的に関わる≫、≪できる部分は任せ、気になる課題には直面できるよう一緒に取り組む≫というサポートを行っていた。また、新任スタッフの変化をみると、入職後半年頃から成長の個人差が大きくなることが明らかになった。以上の結果をもとに、精神障害者を対象とした訪問看護を行う新任スタッフ育成プログラム(案)を作成した。 第二段階では、第一段階と同じ研究協力者にプログラム案に対する意見についてインタビューの依頼を行い、9名から協力が得られた。その結果、大まかな指針となるプログラムがあることが望ましいという意見が得られた。
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