2022 Fiscal Year Annual Research Report
Investigation of the Relationship between the Non-Reassuring Pattern of CTG and Maternal Risk Factors at a Referral Hospital in Zambia
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19K19684
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤田 和佳子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (10732753)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 胎児心拍数モニタリング / ハイリスク妊娠 / ザンビア |
Outline of Annual Research Achievements |
ザンビアの二次レベルの病院2施設において、経膣分娩目的で入院している妊娠32週以降の産婦に対し、同意を得られた方に入院時のCTGを装着し、胎児の健康状態を評価した。計251件のCTGのデータを得た。うち、CTGが判読不能だったケース等24件を除外し、227件のデータを分析した。産婦の年齢の平均値は25.06(SD±5.70)歳、在胎週数の平均は38.70週(SD±1.78)であった。37週未満の早産期が23件(10.1%)、42週以降の過期産が7件(3.1%)であった。初産婦は112名(44.6%)であり、5回以上の頻産婦は8名(3.5%)であった。分娩の進行度は、WHOの基準で子宮口3センチ以下のlatent phase(潜伏期)が202件(89.0%)を占め、active phase(活動期)は25件(11.0%)であった。母体及び胎児のリスク要因としては、既往帝王切開18件(7.9%)、死産などの産科歴14件(6.2%)、IUGRやSGAが疑われていたケース3件(1.3%)、LGAが疑われたケース20件(8.8%)、羊水過少が疑われたケース7件(3.1%)であった。子癇前症と診断されたケース16件(7.0%)、HDPと診断されたケースは軽症26件(11.5%)、重症5件(2.2%)であった。前期破水は38件(16.7%)、CTG装着時に既破水は59件(26.0%)であった。 日本産科婦人科学会のCTGの5段階評価を適用し、レベル1と2を正常波形、レベル3以上を異常波形とした。レベル1は136件(59.9%)。レベル2は33件(14.5%)、レベル3は52件(22.9%)、レベル4は6件(2.6%)であった。定義した異常波形は計58件で、比率は25.6%(95%CI:20.0%-31.7%)であった。リスク因子と異常波形の関連について、解析中である。
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