2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of guidelines of community-based activites for health promotion focus on organizational learning
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19K19700
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Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
霜越 多麻美 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (80723650)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 健康づくり活動 / 地域組織活動 / 保健師 / 住民参加 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年3月に行った質問紙調査の自由記載の整理をし、国際学会であるGlobal Network of Public Health Nursingの5年ごとに開催されている学術集会で発表を行った。 質問紙調査を行い対象となった保健師300名のうち、有効回答は89名(有効回答率29.7%)であった。地域組織活動の支援での困りごとは、後継者不足74.2%, 住民の主体的な活動にならない49.4%, 同じメンバーしか参加しない42.7%等であり、その他に、保健師間で地域組織の支援に対して技術の違いがある、時間がない、地域の巻き込みが不十分、予算がない、が挙げられた。 地域組織活動の特徴である、参加者の集いについて,自由記載より必要性と機能についてまとめた。必要性として、「参加者と地域をつなげるため」、「参加者間で情報等の共有のため」、「健康づくりの啓発のため」、が挙げられた。機能として、「参加者主体の活動を育む」、「参加者と保健師の協働による地域の健康づくりの実現」、が挙げられた。その地域組織の参加者が捉える活動の意義の自由記載は、社会的役割、自分や家族の健康づくり、地域の交流、やりがい、に分けられた。保健師が捉える活動の意義の自由記載は、参加者主体の活動、参加者と保健師の協働、地域のつながりの構築、地域の健康づくりの実現、に分けられた。 これらの結果から、地域組織活動において、参加者の集いは地域と住民をつなげながら地域の健康づくりに必要な活動の実践に必要であること、地域組織活動を通じて保健師と住民の協働による健康づくりの実現がなされることが示された。新型コロナウイルスの感染状況や後継者不足を鑑み、今後の参加者の集いの方法や地域とのつながりのあり方を検討する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルの感染が収まらず、本研究の調査対象である保健師は依然として多忙を極めており、調査対象者の負担と地域社会への影響に配慮し、現地調査を延期している。
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Strategy for Future Research Activity |
計画を修正し、新型コロナウイルスの感染の中、そして後継者不足の課題がある中で、地域組織を通じた保健師と住民の協働による健康づくり活動が組織学習の側面からどのように実践できるか、その方法を検討する、
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの感染状況が収まらない中、調査対象である保健師の業務がひっ迫しており、調査が計画通りに進められない状況がある。今後は計画の一部を見直し、感染症の流行下においても,保健師と住民の協働による健康づくりをいかにして有効に実現できるかを示すよう、研究を進める予定である
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Research Products
(1 results)