2020 Fiscal Year Research-status Report
依存症予備軍に対する保健師向け行動変容面接技術教育プログラム開発と評価
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19K19754
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
瀬在 泉 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (40736956)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 依存症 / 動機付け面接 / 行動変容 / 保健師 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は2018年に行った研修会の効果について検討、公表した。看護職への禁煙支援に関する研修成果については、概ね肯定的な評価であり、自己効力感、態度の向上が認められた。特に、無関心期・関心期の声掛けの自信得点の上昇が認められた。行動変容支援は知識や態度の変容も必要であるが、自己効力感の向上も欠かせないものであること、動機づけ面接の技法は特に無関心期の準備段階の方に対応する際、声掛けや行動変容の兆し発言を見つけるために効果的である可能性が見いだせた。ただし対照群の設定や長期評価を行っていないため、今後の課題として検討する。また、この結果は看護職全体としての分析であるため、保健師についても引き続き検討する予定である。なお、保健師が動機づけ面接を学ぶことで有用と感じていることは、「相談者の両価性を引き出せる」「自分の価値観や思いを押し付けず相談者の望む姿を実現できる」「対話の深さをを意識して面接できる」等の感想を得られたので、研修にあたっては活かしていく視点と考える。 また、2019年度に関わった薬物依存等のグループ支援について、グループファシリテートの方法や効果について文献検討等を含め検討した。 今後、研修形式が対面研修では難しいため、ビデオ会議による研修形式を検討する必要があるが、対象者・募集方法・実施方法についても遠隔で行う特性を踏まえた計画が必要であり、引き続き検討していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者へのヒアリングが遅れており、新たな研修の実施に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
ヒアリング及び教育プログラムについては遠隔会議システムの活用にて修正する。
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Causes of Carryover |
研究1)2)のための印刷費・郵送費・教育プログラム実施に係る費用として使用予定。
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Remarks |
瀬在泉、今野郁子、高畑裕美、谷口千枝、藤本惠子、松浪容子、内田久仁子、苅込利衣、西郡里美、久保田聰美:ナース委員会企画「こんな時どうする?失敗事例は宝箱」,第14回禁煙学会学術総会,動画配信
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Research Products
(3 results)