2019 Fiscal Year Research-status Report
Prevention of shoulder subluxation with repetitive peripheral magnetic stimulation: A randomized controlled trial
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19K19928
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
藤村 健太 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (50780623)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 肩関節亜脱臼 / 磁気刺激 / 脳卒中 / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中後の麻痺側肩関節には,麻痺に起因する肩関節亜脱臼を生じることが多い.肩関節亜脱臼は肩に痛みを引き起こす要因となるだけでなく,日常における生活動作を阻害するため,亜脱臼発生を予防することが非常に重要である.肩関節亜脱臼の予防に対する治療手段として,肩関節周囲筋への電気刺激があるが,刺激時に生じる痛みの問題や,電気刺激を長時間かつ高頻度で行わなければならない等の課題があり,臨床現場で実用的に使用することが難しかった.そこで本研究では,皮膚に存在する侵害受容器を刺激しない(刺激時の痛みが生じにくい)磁気刺激を用いて,肩関節亜脱臼を予防することを検討した.なお,臨床研究審査委員会により特定臨床研究としての承認を得た上で本研究を開始した. 2019年度は麻痺側の肩関節に亜脱臼を生じた患者を対象に,肩関節周囲筋への磁気刺激を行い,最も有効な刺激筋および刺激条件を検討した.X線透視画像から刺激直前と刺激中の肩峰-骨頭間距離(AHI)を算出し,その変化量を評価した.この検討により,棘上筋,三角筋(後部),棘下筋が有効な刺激筋であると考えられた.また刺激条件は,刺激レベル70以上,周波数30Hzとし,上肢の前腕部をクッションや枕などで支え肩関節にかかる牽引力を減らした姿勢で刺激することが適切であると考えられた. その後,本研究課題である脳卒中後の肩関節亜脱臼の予防に対する効果検証として,麻痺側のAHIが0.5横指以上でない(明らかな亜脱臼を認めない)脳卒中片麻痺患者50名を対象に,ランダム化比較試験を開始した.2019年度終了時点で,30例の介入および評価が完了した.2020年度も引き続き,試験を継続する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対象施設に,本研究の選択条件に該当する対象者が比較的多く,研究へのエントリーが順調に行えたため,予定通りに研究を進めることができた.
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中のランダム化比較試験を継続する.試験の状況に合わせて,データ解析の段階へ進める予定である.
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Causes of Carryover |
2019年度は本研究計画におけるデータ採取の段階であるため,介入および評価に必要な物品のみ購入し,データ解析に必要な物品の購入を行わなかった.2020年度からはデータ解析の段階に移行する予定のため,解析に必要な物品を購入するために研究費を使用する予定である. また,国内外の学会で研究成果を積極的に発表していく.
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Research Products
(3 results)