2020 Fiscal Year Research-status Report
Prevention of shoulder subluxation with repetitive peripheral magnetic stimulation: A randomized controlled trial
Project/Area Number |
19K19928
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
藤村 健太 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (50780623)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 肩関節亜脱臼 / 末梢神経磁気刺激 / 脳卒中 / 予防 |
Outline of Annual Research Achievements |
脳卒中後遺症として運動麻痺を生じた肩関節には,麻痺に起因する亜脱臼を生じることが多く,発生頻度は過去のレビューにおいて17~81%とされる.この肩関節亜脱臼は,肩に痛みを引き起こす要因の一つとなり,日常生活活動を阻害する.そのため,肩関節亜脱臼の発生を予防することはリハビリテーションにおける重要課題の一つである.従来の予防に対する治療手段には,肩関節周囲筋に対する電気刺激があるが,刺激時に痛みが生じることや刺激を長時間かつ高頻度で行わなければならない等の課題があり,臨床現場で実用的に使用することが難しかった.そこで本研究では,皮膚に存在する侵害受容器を刺激しない磁気刺激を用いて,肩関節亜脱臼を予防することを検討した.なお,本研究は臨床研究審査委員会により特定臨床研究としての承認を得た上で開始した. 2019年度は,麻痺側肩関節に亜脱臼を生じた患者を対象に肩関節周囲筋への磁気刺激を行い,最も有効な刺激筋および刺激条件を検討した.その結果により,棘上筋,三角筋(後部),棘下筋が有効な刺激筋であると考えられた.また刺激条件は,刺激レベル70以上,周波数30Hzとし,上肢の前腕部をクッションや枕などに支えて肩関節にかかる牽引力を減らした姿勢で刺激することが適切であると考えられた.これらの刺激条件をもとに本研究課題である脳卒中後の肩関節亜脱臼予防に対するランダム化比較試験を開始した. 2020年度も本試験を継続し,対象への介入および評価を行い,データを採取した.対象は肩関節亜脱臼の程度を示す肩甲骨の肩峰と上腕骨の骨頭間距離が0.5横指以上でない(明らかな亜脱臼を認めない)脳卒中片麻痺患者50例であり,2020年度は11例(研究全体で合計41例)のデータ採取が完了した.次年度も引き続き,試験を継続する予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍という社会情勢により,前年度のような研究へのエントリーは困難であったが,2020年度は11例がエントリーし,介入および評価を終えることができた.目標の50例に対し,現時点で41例のデータ取得が完了しており,概ね研究計画通りに試験を進められている.
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Strategy for Future Research Activity |
現在進行中のランダム化比較試験を継続する.本研究は,中間解析を行わない研究プロトコルであるため,全データの取得が完了し次第,データ解析の段階へ進める予定である.
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Causes of Carryover |
2020年度は本研究のデータ採取に向けて,対象者のエントリーおよび介入と評価を進める段階であった.そのため,介入を円滑に進めるために必要な物品購入を中心に研究費を使用した.2021年度はデータ採取を終える予定のため,解析に必要なPC等の物品購入に研究費を使用する予定である.また,国内外の学会や学術誌で研究成果を発表するために使用する予定である.
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Research Products
(3 results)