2023 Fiscal Year Research-status Report
合意形成における価値創造プロセスのモデル化と定量的評価
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19K20386
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
濱田 百合 青山学院大学, 理工学部, 助教 (40823753)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 合意形成 / コミュニケーション / 選好 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では合意形成における価値創造プロセスについてベイジアンネットワークによるモデル化と分析を行い,定量的な評価を行うことを目的としている.これまで,対面およびオンラインによる合意形成の観察およびモデル化を行ってきた. 本年度は対面とオンラインによる合意形成の比較の研究成果を解説論文にて公表し,さらに招待講演にて発表することができた.またコロナ禍以降,対面による事例収集が難しい状況であったが,本年度は新たに対面による合意形成の事例収集を行った.新たに収集した事例においては,多肢選択の合意形成における選好推移情報および脳血流量を取得した.これまで分析対象としたのは合意形成における会話のテキストデータのみであったが,テキストデータ以外にも分析対象となりうるデータを収集することができた.選好推移情報については,移動エントロピーを適用することで,成員の説得力・傾聴力の定量化を試みた.移動エントロピーは情報の流れを定量化する尺度であり,成員間の選好への影響度合いを求めるために用いた.成員の説得力・傾聴力の定量化については.コミュニケーションを専門とする研究者が集う研究会にて研究成果を発表した.ポスター発表では活発な議論を行い,優秀インタラクティブ賞を受賞した.以上のように,本年度はこれまでの研究成果の発表および新たな取り組みを行っており,概ね順調に進捗している.来年度は移動エントロピーを用いた研究の発展と研究成果の公表に努める.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍により対面での事例収集が困難な状況が続いていたが,本年度は対面での合意形成の事例を収集することができた.さらに移動エントロピーを用いた新たなアプローチにより合意形成における説得力・傾聴力の定量化を試みた.またこれまでの研究成果を招待講演にて発表する機会もあり,おおむね順調に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は最終年度であるため,これまでの研究成果の取りまとめと公表に努める.また本年度取得したデータを用いて,合意形成プロセスのモデリングおよび定量的評価の新たな方策についても考える.
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Causes of Carryover |
本年度は実験や分析に使用するための物品の購入が少なかったが,来年度は本年度取得したデータの解析用PC等の購入を考えている.また本年度は国際会議での発表がなかったが,来年度は国際会議での発表を行いたい.
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