2021 Fiscal Year Research-status Report
Empirical Studies on Formation Mechanism of Pro-environmental Behaviours Based on Survey Data
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19K20512
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Research Institution | Fukuoka Institute of Technology |
Principal Investigator |
陳 艶艶 福岡工業大学, 社会環境学部, 准教授 (10780463)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 環境配慮行動の類型化 / 意識と行動の整合性 / 計量分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、環境意識・行動の調査データに基づいて、環境配慮行動の類型化、環境意識と行動の整合性に注目し、テキストマイニングなどの多様な分析手法を用いて研究を行った。2021年度は以下の研究実績を得ることができた。 著書の「社会環境学へのアプローチとその展望―福岡工業大学社会環境学部20周年記念論集―」の第9章の「調査データに基づく市民環境意識の解析―環境保全の対策を中心に―」を執筆した。本章は環境保全の対策を中心に、2016年に東京都で収集した意識調査データに基づき、選択肢に限定された回答内容に、調査対象が自由に答えた内容を加え、人々の環境保全意識の実態を計量的に分析した。 また、国際発表1件、国内発表3件の実績も達成した。2021年5月に13th Annual International Network of Analytical Sociologyの国際会議では、「Empirical Analysis on Inhibiting Factors of Pro-environmental Behaviors」というテーマでプレゼンテーションをし、日常生活における個人レベルの6項目の環境配慮行動と社会レベルの4項目の環境保全活動を比較的に分析した上で、それぞれの阻害要因の特徴を明らかにした。また、日本行動計量学会第49回大会、第94回日本社会学会大会、環境社会学会第64回大会においても、環境配慮行動に関連するプレゼンテーションを実施し、環境保全対策にかかわる一般市民の環境意識や、環境意識と環境配慮行動の整合性、属性ごとに環境配慮行動の特徴を計量的に分析した。 最後に、国内外の学会発表の結果を踏まえ、「環境意識と行動の関連性の実証分析―2016年東京都民の意識調査に基づいて―」の学術論文も完成し、日本分類学会の「データ分析の理論と応用」に投稿し、現在は査読中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休育休に加え、コロナの影響で予定通りに現地調査を実施できなかったため。研究目標の達成を確保するために、研究期間を1年延長した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、本年度のデータ分析の結果を踏まえ、共同研究者と連携しながら、調査範囲内の実情を考察した上で、最終調査票を確定し、環境配慮行動に関する標本調査を遂行する。コロナなどの理由で、予定通りに標本調査を実施できない場合は、調査実施方法の変更及びサンプルサイズの縮小などを考える。
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Causes of Carryover |
標本調査を遂行するために、調査員及び調査対象にかかわる人件費・謝礼が必要である。また、調査の実施に関係する調査票の印刷費や計算機関係消耗品もある。さらに、調査結果を公開する報告書などにかかわる費用も計上する。
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Research Products
(5 results)