2021 Fiscal Year Research-status Report
McGurk効果の多様性の背景となる認知様式とその神経基盤の発達的検討
Project/Area Number |
19K20650
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
氏家 悠太 立命館大学, OIC総合研究機構, 特別研究員 (60781789)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | McGurk効果 / 多様性 / 視聴覚統合 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、顔が関わる視聴覚統合であるマガーク効果と観察者の個人特性(自閉症傾向)との関連性から、マガーク効果の個人差に関わる観察者側の認知様式の多様性とその背景となる神経基盤を検討することを目的とする。 令和三年度は、これまでに得られた研究成果の公表を進めるとともに、所属機関において眼球運動計測を実施するための実験環境の整備と、マガーク効果の多様性(個人差)の背景として想定される個人特性(自閉スペクトラム指数:AQ)に関する検討を進めた。一方で、実験実施に関しては、国内の情勢により対面実験が困難な状況が続きデータ取得が滞ることとなったため、来年度に延長しての実施とした。研究成果の公表に関しては、マガーク効果の低下と自閉症傾向との関連における、視覚的な発話運動情報の処理の影響について検討した行動実験の結果をMultisensory Research誌に投稿し、採択をされている。さらに、本家級において、マガーク効果の個人差の背景として想定している自閉スペクトラム指数(AQ)と、主観的な感覚処理の過敏性との関連性を示した研究結果についても、Personality and Individual Difference誌への投稿を行い、採択されている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究成果の公表に関しては、複数の学会や国際誌での成果公表を進めたが、予定していた眼球運動計測は、国内の情勢により対面実験が困難な状況が続き、データ取得が滞ることとなったため、来年度に延長しての実施とした。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は眼球運動計測実験の実施を行うとともに、得られた成果については速報も含め、成果発表を進める。
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Causes of Carryover |
眼球運動計測実験の延長に伴いデータ取得に係る謝金を繰り越したこと、また。成果公表に伴う費用に関して、国際誌への採択時期が翌年度へずれ込んだことから、当初に計上した予算を次年度使用に繰り越しした。
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Research Products
(17 results)
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[Presentation] Cultural difference in young infants’ visual scanning of faces: Converging evidence from two independent studies.2021
Author(s)
Xiao, N., Ujiie, Y., Liu, S., Quinn, P., Yamaguchi, M., Kanazawa, S., Lee, K., Tawfik, R., & Panesar, D
Organizer
The 2021 SRCD Virtual Biennial