てんかん発作による暴走事故ゼロを目指した顔画像解析による異常検知技術の実臨床評価

2021 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 19K20733
• Research Institution: Jichi Medical University
• Principal Investigator: 伴 知晃 自治医科大学, 医学部, 客員研究員 (40824701)
• Project Period (FY): 2019-04-01 – 2023-03-31
• Keywords: 眼球運動 / 虹彩パターン / デプスカメラ / てんかん発作

Outline of Annual Research Achievements

病気発症が原因で救急搬送される交通事故の中でてんかん発作が最も多いと言われている。また、重大な交通事故に繋がる可能性が高いことも言われている。そこで本研究では、自動車運転中のてんかん発作を無拘束に検知する技術を確立することを目的にてんかん発作の発症時に現れる特徴的な眼の動きを定量的に分析評価する。ここで確立された技術は安心安全な交通社会の実現に向けた交通運輸技術の向上につながることが期待される。
2021年度の取り組みでは、計測対象候補として定めた虹彩パターンを安定的に捉えることを目的に引き続きてんかん発作が自動車運転に及ぼす影響を解明するために取り組んでいる研究臨床研究（UMIN000033373)へと展開したものの、動作を伴う実臨床環境下で安定的に虹彩パターンを評価することができなかったためてんかん発作に起因した特徴的な変化を見出すまでには至れてなかった。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

虹彩パターンを実臨床下で安定的に捉えられることができなかった

Strategy for Future Research Activity

これまで確立した視線計測のカメラシステムに顔認識技術を加えることによって、視線と頭部の運動解析を同時評価するによって実臨床環境下において多少の体動があったとしてもてんかん発作を無拘束に捉えられるかを検証する。
その上で、てんかん発作が自動車運転に及ぼす影響を解明するために取り組んでいる研究臨床研究に展開し、長時間ビデオ
脳波モニタリング検査でてんかん発作発症を確認しつつ、特徴的な変化を見出す。

Causes of Carryover

感染症への感染予防を図るため、実臨床環境下での研究活動を一時的に保留したため