2019 Fiscal Year Research-status Report
マインドフルペアレンティングプログラムの開発と効果検証:ランダム化比較試験
Project/Area Number |
19K21447
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
戸部 浩美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任助教 (60823143)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | マインドフルネス / ペアレンティング / 尺度開発 / ランダム化比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
育児中の親が日々のストレスに対処し、より適切な育児を行えるように支援するために、ストレス対処、感情制御、親自身への思いやり、子どもとのコミュニケーションをより促進することを目的として、マインドフルネスを取り入れた育児支援プログラムを検討した。その結果、マインドフルペアレンティングプログラムをすでに開発し、実施しているアムステルダム大学教授であるスーザン・ボーゲルズ教授と連絡を取り、そのプログラムを応用する形で、本研究で用いることとした。スーザン教授の著書、マインドフルペアレンティングを翻訳し、プログラム実施の際の補助教材として用いることができるよう準備し、間もなく出版予定である。 プログラムの効果を測定するうえでの主要評価項目であるマインドフルペアレンティング尺度については、逆翻訳について開発者の確認が長期間得られず、日本語版開発が遅れたが、現在はその調査も進行中である。 プログラムを実施するために、アムステルダムでのトレーニングを受講し、ボーゲルズ教授からのコンサルテーションをオンラインで継続して受け、プログラムの質の担保を図っている。また、パイロットとして、オンラインでプログラムを実施し、フィードバックを受け、改善を試みている。さらには、発達障害を持つ子ども、またその親への対応ができるように、勉強会を開き、意見交換を行っている。 育児中の親、またその支援者に対して、講演会やワークショップを行い、広く周知を図っている。特に、ストレスの高い、支援のニーズの高い子どもを持つ親に対する講演会も行っている。、
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度、プログラム効果を測定するための主要評価項目であるマインドフルペアレンティング尺度の開発にあたり、尺度開発者からの逆翻訳の確認が長期にわたって取ることができなかったことが主要な原因である。
|
Strategy for Future Research Activity |
マインドフルペアレンティング尺度日本語開発を終了し、論文化を行う予定である。 マインドフルペアレンティングプログラム実施のプロトコルを、オンラインによる受講に変更し、そのプロトコル論文を執筆する予定である。 プロトコルに基づき、オンラインでの介入を実施し、その効果を測定する予定である。
|
Causes of Carryover |
初年度の尺度開発に遅れにより、プログラム実施に遅れた生じたため、次年度のプログラム実施の際に必要な経費として次年度に残したためである。 次年度、プログラム参加者募集のための経費として使用する計画である。
|