2018 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における骨格筋の質を示す筋細胞外脂肪の生理学的意義の解明
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18H06448
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
吉子 彰人 中京大学, 国際教養学部, 助教 (70825124)
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Project Period (FY) |
2018-08-24 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者 / 筋細胞外脂肪 / サイトカイン / 電気刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋細胞内および筋細胞外における脂肪は.加齢によって増加する.これによって高齢者の筋の質は低下する.しかしながら,筋の質の低下が身体にネガティブな影響を与えるメカニズムについては,未だ十分に明らかでない.先行研究において筋細胞外脂肪と動脈硬化に有意な相関関係が示されたことからも,筋の質の大部分を決定する筋細胞外脂肪にどのような役割があるのかを明らかにすることで,筋の質が生体に与える影響をより詳細に解明できると考えられる.そこで本研究では筋細胞外脂肪の性質やその生理学的意義を明らかにすることを目的とした. 本研究ではヒトを対象とするため,研究代表者の所属機関および測定機器を所有する機関の2つの研究倫理審査委員会に対して,実験実施の承認を得るための申請を行った.前者の機関からは,2018年12月付けで承認が得られた.しかしながら後者の機関から承認を得るまでのプロセス (書類の修正,事前審査,面接) において,当初予定していたよりも多くの時間を要した.その結果,2018年度中に研究実施の承認を得ることができず,本実験を行うことができなかった.しかしながら,その他必要な機器の調達および採血の見積もりなどを行い,本実験がスタートできる環境を整備することができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
実験環境を整備することができた.しかしながら研究倫理審査において,当初予定していたよりも多くの時間を要した.
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度は研究倫理審査に想定していなかった遅れが生じたため,本実験を実施することができなかった.所定の機関の研究倫理委員会より承認が得られ次第,本実験に着手したいと考えている.今後は被検者40名をリクルートし,電気刺激を併用したMRI・MRIの測定,最大筋力,筋持久力,身体機能テストを順次実施していく予定である.
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