2021 Fiscal Year Research-status Report
景観解析による疾病媒介蚊対策のための局地的リスク評価
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19K21673
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
駒形 修 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 主任研究官 (20435712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米島 万有子 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (20733281)
葛西 真治 国立感染症研究所, 昆虫医科学部, 部長 (80332360)
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Project Period (FY) |
2019-06-28 – 2023-03-31
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Keywords | 蚊 / GIS / 機械学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続き、これまで自ら行った多くの野外調査の記録(採集記録、地図、航空写真、現場写真等)の整理を行いつつ、解析手法の開発を行なった。これまでに行ってきた、現場写真、地図に基づく土地利用などのデータに加えて、本年は、環境要因、特に気象データの組み込みを試みた。これまで気象庁等の公表データを、既知の方法で必要な解像度をもつデータに加工して用いてきた。今回、気象データの入手先を国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)が提供する「メッシュ農業気象データシステム」に切り替えた。農研機構は高解像度の1kmメッシュデータが提供されており、信頼性も高い。しかし、提供されるデータ形式は独自形式であることから、これまで開発をすすめてきたプログラムに統合できるように、インターフェースとなるプログラムの開発や作業が必要となる。具体的には、農研機構サーバーへの接続とダウンロードの自動化、これまで開発してきたソフトウェアで使用できるようにするためのデータの加工を行った。また、GIS上での利便性を向上し解析を効率的に行うことができるように、各種データのうち気象データなどの容量の大きなデータに関しては、PostgreSQLサーバー上でデータベース化を行い、PostGISを通して、GIS上で可視化されたデータが閲覧できるようにした。今後は、現場写真と地図を総合的に判断してリスクを算出できるようにプログラムを改良予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
概ね順調に進展している。研究期間中の新型コロナウイルス感染拡大による行動制限のため、一部の野外調査が中止もしくは延期されることとなったため、新規データの取得は制限されたが、本研究は野外データの新規取得が主な目的ではないため、影響は少ない。
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Strategy for Future Research Activity |
特に研究の推進に変更はなく、これまでの方向性を継続する。
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Causes of Carryover |
研究期間中の新型コロナウイルス感染拡大による行動制限のため、調査を延期したため。また、論文投稿に関する費用を確保するために次年度使用とした。
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